久しぶりのBillyである。別にビリーっていう人との交流である訳でもない。IKEAで売っている書棚である。
もう書斎に新しい書棚を置く壁はないと思ってゐたのだが、よくよく眺めてみれば少しある。早速IKEA港北に行ってBillyを一つ買ってきた。下の写真である。ここには電灯のスイッチがあるので、背面に穴を空けて、電気を点けたり消したりできるやうにした。
次に扉である。奥に鏡を貼って扉を付けなかったところがあるのだが、この頃換気扇の調子が悪いのか食卓の近くの書棚が汚れるのである。棚や鏡を掃除するのは面倒臭い。そこで、ガラスの扉をつけることにした。IKEA港北でBilly Moreboという名前で探せば簡単に見つけられる。左右の木製の扉は上段に付けるときは穴を増やして取り付けなくてはならないのだが、ガラスの扉は自由な高さに取り付けられるので、わざわざ穴をあける必要もないのが便利である。
他にももっと扉をつけたくなってきた。扉さえあれば、天気のいい日には本に陽が当たって焼けるという心配をせずにカーテンや窓を開けられるではないか。もっとたくさん扉を付けたい! しかし、本体よりも扉の方が高くなって(価格的に)しまうのだ。どうしたものか。
boxというクラウドサービスがある。前はbox.netという名前で、その方がよく知られているかも知れない。ここは5 GBまで無料で利用できるのだが、ときどき50 GBキャンペーンみたいなのをやって、私も昨年末のiOS登録者に50 GB無料提供というので大容量を手に入れたのだった。でも、あまり活用してこなかった。DropboxやGoogle Diskの方が簡単に使えるからだ。でも、折角だから、この50 GBを有効に活用したいと思ったのである。理由は特にない。
ここは特にデスクトップ用アプリケーションを出していないのだが、WebDAVが利用できる。だから、OSに関係なく使いやすいはずなのだ。前にも書いたことがあるが、改めてUbuntuでこれを使う方法を書いておこう(自分のためでもある)。
davfs2については、インストールして使える状態になっているという前提で。まず、/etc/fstabに、
https://www.box.com/dav /home/xxx/Boxnet davfs rw,noauto,user,uid=1000,gid=1000 0 0と書いてみた。前はhttpsではなくてhttpだったような気がする。マウントするのは、もちろん、/media/box.netとかにしてもいい。私はホームディレクトリにマウントした。
use_locks 0と書き込んだ。
/home/xxx/Boxnet user@mail.address password最後に、グループdavfs2に自分を追加。という一連の設定が終わったところで、
mount ~/Boxnetとするとマウントできて、ドラッグ&ドロップでファイルを保存したりローカルディスクに持ってきたりできた。しかし、geditのようなエディタでテキストファイを開けない。ExcelファイルをLibreOfficeで開くことはできた。pdfファイルもacrobatで開いた。テキストファイルがどうして開かないのかはよく判らない。一度vimで開いて保存するとgeditやLeafPadでも開くようになった。理由は判らない。新規作成したファイルは保存できるし、書き換えて再保存も問題ない。
Macではマウントは簡単にできる(ファインダーのサーバーへ接続という機能を使えばいい)が、ファイルの保存はできなかった。ファイルの書き換えもだめ。ファイルが存在しませんとかいうエラーが出る。ただし、コマンドラインではファイルの書き換えも、ローカルディスクにあるファイルの保存もできる。理由は分からない。しかし、動きが極めて鈍い。
CyberduckというFTPクライアントが使いやすいという評判で、実際に以前使ったこともあるのだが、今回はどうもうまくいかない。接続できて、ファイルのアップロードもできるのだがファイルが見えない。見えないことにはダウンロードができない。これではどうしようもない。
そこで今回試したのはTransmit。確かに、これを使えばファイルのダウンロード・アップロードは簡単である。その場でファイルの編集はできないが。これにはマウント機能もある。メニューバーにTransmit Diskを表示する機能をOnにしておくと、図のようなトラックのアイコンが常駐するようになる。ここからディスクをマウントできるようになる。この機能でマウントすると、なぜかちゃんとファイルを保存できる。ただ、ファインダー上では容量0と表示されてアプリケーションで開くことができないが、実際には保存されている。他のアプリケーションでの保存先に直接選べるから便利である。2950円の有料アプリケーションだが、それだけ支払う価値のあるものだろう。表示が0になったりしていなければ、ちゃんとファイルを開いて編集して保存することも可能。
しかし、こいつはわが家の自宅サーバのWebDAVはマウントしても、ファイルのアップロードをしてくれないのだ。不愉快である。こちらは、Cyberduckを使うという手は、まあ、あるわけだが。
前に書いたように自宅サーバ(OSはデスクトップ用)は12.04に出来たのに、職場で日々使っているDell PowerEdge T110のUbuntuはなかなかアップグレードできなかった。サーバーから目的のものをダウンロードできないというのだ。何日も考えて、Software SourcesでUnsupportedとPartnerの類も含めてチェックを入れると(有効にすると)エラーが減ることに気がついた。さらにUpdate sourcesの選べ方によってエラーの数が大きく違うことに気づいてしまって、片っ端から試してみた。すると、ubuntu.mithril-linux.orgが最もエラーが少なかった。そしてそうした後にまだエラーが残っているものはアンインストールしてしまった。Dell Inspiron mini9 ではAdobeのプラグイン、T110ではEMBOSSだった。両方ともアンインストール。そして、リポジトリのソースを変えながら様子をみる。すると、アップグレードボタンをクリックすると今度はエラーが出ることなく、インストール作業に入って行った。なんだ、これでよかったのか。
さっき外したEMBOSSなどは、12.04にしたあとに改めてインストールすればよい。再起動するとMySQLが動かなくなってゐるが、先日の記事のやうにUTF-8の指示の行を変更。あとは、そのまま使ってみている。ちなみに、Acrobat Readerのプルダウンメニューがのっぺらぼうだったのはようやく治った。他の詳しいことはまだ確認できていない。日常的な仕事をする分には問題ない。しばらく注意深く変化をようすを見よう。