以前はSmultronというエディタを愛用していた。が、いつの頃からかOSのアップデートに対応しなくなり、やがて、開発停止となってしまった。この頃はCotEditorなどを使っていた。Smultronのことはもう忘れかけていたのだが、これが名前を変えて甦っているというではないか。Fraiseという名前である。早速、ダウンロードしてみた。フリーウェアである。
何かと使いやすいがこれではないと困るとか、これがないと生きていけないという訳でもない。今もこの文章はvimで書いているくらいだ。
これもまたふと気づいたのだが、このエディタはEmacsふうのキー操作ができるのである。コントロールキー+Pで前の行に戻るとか、そういうやつだ。驚いた。感激した。そういう操作ができるなら、私の嫌いなマウスを使う頻度がずっと減るではないか。Kill&yankもできる。しかも、この操作はMac OSX標準のTextEditorとかMailとかSafariでも使えるらしいのだ。知らなかった。CotEditorやTeXshopでも使える。知らなかった。
これは「NSTextView」というCocoaアプリのクラスを利用しているアプリケーションなら使えるのだそうだ(OS X ハッキング! 103 Cocoaアプリのキーバインドにこだわる)。もう何年も前から使えるらしい。
マウスやトラックボールを使う頻度を少しでも減らしたいので活用したいのだが、残念なことに私はEmacsはほとんど使わないのでキーの組合せを覚えていないのだ。私はvim派なのだ。上の行へ行くときにはPではなくK、下の行へ行くときにはNではなくJだ。これを私好みに変えることはできないのか……
できるらしい。
/System/Library/Frameworks/AppKit.framework/Resources/ StandardKeyBinding.dictにシステム標準のキーバインド情報があるという。こいつをコピーして名前を変えて~/Library/KeyBindings/DefaultKeyBinding.dictとすれば自分用の設定が作れる。このファイルをvimで開いたらなんだか訳の判らないことになったので、Property List Editorで開こうと思ったら、これが見つけられない。前はアプリケーションフォルダの中のユーティリティにあったのに。ようやく、Developer-3.2.6/Applications/Utilitiesの中に見つけた。やれやれ。
これを開くとこんなふうになっている。
この^bを^hにすればvim風になるのか。直ちに着手しようかと思ったが、これをちまちま変更していくのは面倒くさいではないか。Emacsのキーの組合せを覚えた方がいいような気がしてきて、あっさり方針変更。ファイルをゴミ箱に捨てた。
これらのキーバインドはアップルのサポートページ「Mac OS Xのキーボードショートカット」の「アプリケーション用などその他のMac OS X キーボードコマンド」に一覧が掲げられている。
最近覚えたキー操作。「林檎キー+`」で(同一アプリケーション内の)次のウィンドウを操作対象にする。「林檎キー+Deleteキー」でファイル保存時の「保存しない」を選択。
TechCrunchに「本の終り:イケアの書棚売り場に異変」という記事が出ていた。紙の本の時代が終わったというのは、IkeaのBillyとは関係ないんじゃないかと思うが、どうだろう。もともと本を入れるため以外に、あらゆる収納棚として活用されてきたはずだから、紙の本から電子書籍へという動きがIkeaの収納棚に影響を与えるほどではないというのが私の実感だが、もちろん私が間違っているのかも知れない。
我が家には大量のBillyがあって、これからも買いたい製品なので、この情報は気になるところではある。
そうだ、我が家のBillyの近況を報告しよう。これは南側の壁の二つの窓の間に設置されたもの。一年半経って、棚板が撓んできている。この、幅80 cmのは弱いという人もいる。あまり重いものを詰め込まないようにしたのだが、バッハ全集でも重かったか。何ならば大丈夫なのか。
下はエアコン。ダイキンの床置き型である。幅がBillyにちょうどいい。写真では見えないが、エアコンの下の棚板も若干撓んでいる。補強しておけばよかった。尤も、よくよく見なければ気がつかない程度で、もっと撓んだら床に当たるから落ちたりする心配はない。重い本を置くためなら40 cm幅のを二つ並べるのがいい。しかし、それではエアコンを設置することはできない。だから、ここは80 cm幅でなければならなかったのだ。
Ikeaはエアコンも設置できるといって、ダイキンと共同で売り出してはどうか。まあ、余計なお世話か。