1月31日(水)

 Amazon.co.jpから、Ysabeau S. Wilce Flora Segunda ($17.00, Harcourt Childrens Books, 1/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]とFrancis Shanahan Amazon.com Mashups ($29.99, Wrox, January 3, 2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。ゴーメンガーストを思ひ出させる若年層向けファンタジイとAmazon.com情報のマッシュアップに関する本。前者は、The Brief History of the Dead (Vintage Books) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]を読み終へたら読まうかな。後者はあまり新鮮な情報はないやうに思へるのは気のせゐか。

 ああ、眠い。キーボードに顔を突っ込みさうになるので、今日はこれで。


1月30日(火)

 Amazon.co.jpのインスタントストアって、本の順序を変へられないのか。それぢゃあ困るんだが。

 bk1から、郷原信郎『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]、ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト3 だれがゴドーを殺したの?(上・下)』(田村源二訳/各2600円+税/ヴィレッジブックス)上:[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]/下:下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、岸本 佐知子『ねにもつタイプ』(1500円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、スタニスワフ・レム『大失敗』(久山宏一訳/2800円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ロバート・シェクリイ『人間の手がまだ触れない』(稲葉明雄他訳/800円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。あれもこれも読みたいので大いに困る。つい、ちょっとだけと云ひ訳をしながら、『ねにもつタイプ』のページを捲ってしまふ。面白い! 特に「星人」には感激する。実は私も「気がつかない星人」だからだ。いつの日か私も気がつかない星に帰りたいものだ。そこは、緑したたる美しい星だからである。

 Mewを少しづつ使へるやうになってきた。嬉しい。


1月29日(月)

 ロイス・マクマスター・ビジョルド『チャリオンの影(上)』(鍛冶靖子訳/各980円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を手に取って出勤。いきなり身も心もぼろぼろになった初老(?)の男が主人公になってゐるところに好感を抱く。

 しかし、帰宅してからどうしてもKevin Brockmeier The Brief History of the Dead (Vintage Books) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が読みたくなり、書棚から引っ張り出してくる。日記を検索したら、この本の註文記録はあるのだが、受領記録がなかった。間違へて届いてゐないから再註文しようとしてしまったではないか。こんなことでは困るな。

 Google書籍検索がGoogle Mapsとリンクしたさうではないか[Biz.ID, IT Pro Network]。面白いんだか、つまらないんだかよく判らない。でも、これは地球が舞台でないと駄目だな。そのうち、月とか火星でも作って欲しいものだ。


1月28日(日)

 今月もあと三日、随分本を買ふのを我慢したので今月は10冊も買ってゐなかったんぢゃないだらうかと思ひながら、書籍購入数グラフを見てみたら、驚くほど少ない訳でもなかった。ただ、あと三日我慢すれば、15ヶ月間の最低値にはなりさうだけど。でも、本を買ふのを我慢するために生きゐるのではないのだ。だから、あまり気にしてゐない。
 そんなことより、このグラフが毎日自動更新されてゐなかったことの方が問題だ。一日一回購入情報を数へなほすやうに設定してゐたのに、更新されてゐなかった。グラフの数値を見て私はすっかり安心して本を註文してしまったではないか。少し気づくのが遅れてゐたら、月に500冊くらゐ本を註文して家計が崩壊してゐたかも知れない。早く気がついて本当によかった。

 昨年11月から正式版になった、Amazon.co.jpのインスタントストアだが、一体何ができて、どこがいいのかどうもよく判らなかった。やはり使ってみないからよく判らないのだ。使ってみようか。でも、あれは何だかAmazon.co.jpの手下になるみたいで嫌ぢゃないか。どうしよう。悩み続けて二ヶ月が過ぎた訳だが、今日思ひきって試してみた。勝手が判らず随分戸惑ったが、Tolle et Lege備忘録インスタントストアを作ってみた。《備忘録》に出てきた本を並べただけ。何となく作り方は判ったやうな気がする。これだけではどうも面白くない。これは自分のサイトに埋め込むこともできるといふので、本欄に出てきた本などを並べるページを、いつものページ構成に埋め込んでTolle et Lege日記インスタントストアを作ってみた。これは一ページに表示する本の数を変更できないのか。ページ毎に色や形を変更できればいいのに。サブカテゴリの使ひ方がまだ判らない。もっと面白い使ひ方はないものか。ショッピングカートを作るのは実に面倒くさい作業なので、簡単にできてゐるのは嬉しい。もっとスタイルを変へて埋め込めればいいのに。

 ジェフリー・フォード『記憶の書』(貞奴・金原瑞人・谷垣暁美訳/2500円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。よかった。夢と記憶と現実が混沌としてゐて、実にフォードらしい作品である。尤も、誰にとっても読みやすい作品とは云へないように思ふ。三部作の第一作を読んでゐないとどこがいいのかさっぱり判らないだらうから、うっかりこれだけ読んでしまふと大いに戸惑ふだらう。第三部もはやく読みたいものだ。

 東京創元社から、ロイス・マクマスター・ビジョルド『チャリオンの影(上・下)』(鍛冶靖子訳/各980円+税/創元推理文庫)上[amazon.co.jp, bk1]/下[amazon.co.jp, bk1]をいただいた。ありがたうございました。表紙を眺めながらビジョルドのファンタジイかと呟いてみる。まさか原書を持ってゐたりしないよなと思ひながら、自分の日記を検索したら、2005年5月5日に註文してゐた。この続きのPaladin of Soulsにどうやら関心があったやうである。ヒューゴー賞、ネビュラ賞の両方を受賞した作品だからだらう。折角日本語版をいただいたのだから、原書ではなくこれを読まう。


1月27日(土)

 .MacのメールをMewで送受信ができるやうになった。いろいろな設定を試してゐるうちにふと気づくとエラーがでなくなってゐたのである。よく判らないけれども、嬉しい。しかし、指がvimの癖で動いてしまふといふことに気がついた。全然使へるやうにならないと思ってゐたのに知らない内にそんなに染みついてゐたとは。ならば、いつかはEmacsのキーにも馴染むだらう。

 このところ気持が離れかけてゐるRubyなのだが、それではいけないと思ひ、忘れないやうに本を買った。出版社の販売部門に直接註文。
○Brian Marick Everyday Scripting with Ruby ($20.00, Pragmatic Bookshelf, 1/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Pragmatic Bookshelf]
 今回はPDF版を註文。だから、もともとの価格が安い上に、送料がかからない。紙の本の方が読みやすいのだけど、置き場がないのだ。この際、PDFで我慢しよう。註文すると、あとでダウンロードするためのURLをメールで送るから待つようにといふメールが届く。そこには、その通知のメールは迷惑メールと間違へられやすいので、見逃さないやうに気をつけて! と書いてあった。迷惑メール(Spam meil)が多過ぎて必要なメールを探すのが大変である。

5分後くらゐにダウンロードURLを記したメールが届き、無事に本をダウンロード。しかし、今日は眠くて読めない。

bk1にも本を註文。
●郷原信郎『「法令遵守」が日本を滅ぼす』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]
●ジャスパー・フォード『文学刑事サーズデイ・ネクスト3 だれがゴドーを殺したの?(上・下)』(田村源二訳/各2600円+税/ヴィレッジブックス)上:[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]/下:下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books
●岸本 佐知子『ねにもつタイプ』(1500円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●スタニスワフ・レム『大失敗』(久山宏一訳/2800円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ロバート・シェクリイ『人間の手がまだ触れない』(稲葉明雄他訳/800円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
以上6冊。

 今日はもう眠くてどうしようもないので、続きは明日。


1月26日(金)

 早川書房から、SFマガジン3月号 [amazon.co.jp, bk1] が届く。今号の特集は「2006年度英米SF受賞作特集」である。パオロ・ハチガルピ、デイヴィッド・D・レヴァイン、コリイ・ドクトロウの作品が掲載されてゐる。私は賞をとったSF長篇の内容紹介を書いた。英語圏だけでなく、ドイツやフランスやスペインやロシアのいろいろな賞の受賞作が載った世界SF受賞作特集ならもっといいのに。

 東京創元社からエドモンド・ハミルトン『キャプテン・フューチャー全集11 鉄の神経お許しを/他全短編』(野田昌宏他訳/1300円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1]をいただく。ありがたうございました。

 bk1から、マルセル・エイメ『壁抜け男』(2000円+税/早川書房)[Amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]と若島正編『狼の一族』(2000円+税/早川書房)[Amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]が届いた。土日に読んでみようか。

 Amazon.co.jpから、『図解でおぼえるMew+αの使い方』(2800円+税/翔泳社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]と『旺文社 全訳古語辞典 第三版 CD-ROM版』Amazon.co.jp, LogoVista]が届いた。前から古語辞典の電子辞書が欲しかったのだ。やうやく手に入れたと思ふと嬉しくて仕方がない。特に何に使ふといふ訳でもないのに。早速、dessedを使ってEPWING形式に変換。といっても、いきなりLinuxで変換することはできなくて(CD-ROMの中身をみても、辞書ファイルを見出すことはできないのだ。少なくとも私には)、一旦MacOSX(あるいはWindowsでもいい。私は全然判らないけど)にインストールしてから、辞書ファイルをLinuxへコピーした。作業自体はMacでもできるかも知れないが、Macでは変換する必要がないので、そんなことはしない。変換は無事に終了し、Linuxで古語辞典が使へるやうになった。嬉しい。勤務先では使はないと思ふけど。動作確認といふことで。自宅のMacOSXでは、LogoVista電子辞典ビューアで見てみたのだが、音声データが認識できない。和歌を詠んだりするので、今後は全然利用しないだらうと確信できるやうな音声なのだが、使へないのは納得できない。でも、Jammingではちゃんと音を再生できるのである。

 さて、もう一冊届いた本に目を通してみたのだが、どうもよく判らなくなった。設定が難しい。しかも、この本が出てから進歩した部分も多いので、さらに判りにくくなってゐる。いっそのことWanderlustを使ってみようと思って試行錯誤し、サーバー上のメールを全部無くしてしまふ。やれやれ。

 それでも、今日はMacOSXで、Carbon EmacsからMewを立ち上げることができた。w3mも。さらに、eblooklookupをubuntuとMacOSXにインストールし、どちらでも動くことを確認できた。嬉しい。これでLinuxでもMacOSXでも変らない素敵なCUI環境が整ひつつある。辞書もまたいろいろ買ひ集めたくなってきてしまった。


1月25日(木)

 Amazon.co.jpから、Rich Horton Fantasy: The Best of the Year 2006 edition ($13.95, Wildside Pr, 2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋] が届いた。昨年の9月に出たはづなのだが、やうやく届いた。ビーグル、ゲイマン、ウルフなど19篇が収録されてゐる。

 文庫新刊情報に数週間も先の刊行予定の本が何冊も登録されてしまった。どうしようか迷った末にその書籍情報を一旦削除することにし、新刊情報収集スクリプトを少し書き換へる。なかなか思ふとほりに動いてくれない。

 『記憶の書』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]はやうやく100ページ。気分良く読み進めてゐる。

 昨日、ちょっと変なところがあるのではないかと書いたフォードの14theditchにおけるMrs. Charbuqueに関する記述は訂正されてゐた。ちゃんと指摘してくれた人がゐたといふ訳だ。


1月24日(水)

 ジェフリー・フォード『記憶の書』(貞奴・金原瑞人・谷垣暁美訳/2500円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を手に取って出勤。通勤時間が短いので全然捗らない。でも、すぐに読み終へてしまへばそれはそれで損した気分になるので何がいいのか判らない。

 フォードの日記[14theditch - Memoranda In Japan]でも紹介されてゐた。来月早川書房からThe Girl in the Glasssが出る予定だといふのはきちんと報告されてゐるが、Mrs. CharbuqueWell-Built City Trilogyと同様に国書刊行会から出てゐるといふのは大きな間違ひなので、訂正した方がいいと思ふ。誰か教へてあげてください。


1月23日(火)

「グーグル、書籍のダウンロードサービスを計画か」[CNET Japan]といふ記事が目に留まった。本当だらうか。Googleといふと検索と広告といふことしか頭に浮かばない。電子書籍などといふ如何にも商品といった感じのものを売るといふのは、Googleの姿として想像し難いといふのが正直な印象である。

 KENSINGTON Slim Type Keyboard for Macキットカットに註文した。送料・税金を含めて6715円。輸入品だといふことで、納期ははっきりとは判らない。

 アリス・キンバリー『幽霊探偵の五セント硬貨』(新井ひろみ訳/820円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。面白く読み終へたが、書店や書物があまり重要な役割を果たさないのが少々残念。あまり古書マニアばかり出てくる探偵小説も重苦しくなりがちではあるが。紀田順一郎の古本屋探偵のやうに。
 でも、また書店や蒐書家の登場する探偵小説を読みたくなってきた。

 bk1から、ジェフリー・フォード『記憶の書』(貞奴・金原瑞人・谷垣暁美訳/2500円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]と『デザイニング・インターフェース  パターンによる実践的インタラクションデザイン』(3800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。デザインは私はあまり得意ではない。何しろ、w3mが嬉しいなんて云ってゐるくらゐだから、文字がたくさん並んでゐればそれで喜んでしまふのである。どのページを開いても新鮮な驚きを感じられたりする。
 しかし、今はフォードである。この本は原書で買ったけれども読んでゐなかったのだ(第一巻は英語で読んだのに)。早速明日から読み始めよう。


1月22日(月)

 やはりキーボードの調子が悪い。買ひ替へよう。今のキーボード、結構気に入ってゐたのだが、仕方ない。

 bk1から、『日本語の歴史 2 文字とのめぐりあい』(1300円+税/平凡社ライブラリー)[Amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、香山リカ『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』(720円+税/幻冬舎新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、デイヴィッド・エディングス『聖騎士スパーホーク』(宇佐川晶子訳/820円+税/ハヤカワ文庫FT)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、マイクル・ムアコック『スクレイリングの樹』(井辻朱美訳/920円+税/ハヤカワ文庫SF)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。註文ボタンを押したつもりになって9日遅れで註文した本である。香山リカ『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』を読んでみる。あっといふ間に終はってしまひ、この新書って中身が薄いんぢゃないかと思ったが、一冊で判断するのはやめよう。中身が薄いとは云っても、これが極めて大きな衝撃を私の心に与へたので、これが濃い内容だったら私は打ちのめされて立ち直れなくなってゐたかも知れないからこれでよかったのだと思ふことにしよう。ある大学の大学生の四人に一人が「生まれ変はり」を信じてゐる可能性があるといふのを読んで、この社会で生きていくのが怖くなった。これ以上詳しいことは怖くて今はとても語れない(本当は面倒くさいといふことの方が大きいのだけど)。

 Mewの使ひ方がどうもよく判らないので、Amazon.co.jpに、
『図解でおぼえるMew+αの使い方』(2800円+税/翔泳社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文した。図解でおぼえるといふところは嫌なのだが、Mewの本なんてほとんどないので仕方がない。

 福岡の紀伊國屋書店が天神地区から撤退することに関する記事を見かけた[ネットIB]。興味深いけれども、そんなに目新しいことが書いてある訳でもない。


1月21日(日)

 昨年のファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作品を読んだから、こんどは受賞作を読まうと思ひ、仁木英之『僕僕先生』(新潮社/1400円)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読み始める。ぼうっとした主人公と仙人のとぼけた感じがなかなかよく、快適に読み進めてゐたのだが、突然所謂「ら抜き言葉」が眼に飛び込んできてしまひ、本を閉じた。もう出てこない可能性は高いと思ふのだが、またあったら悲しいからやめておくことにした。この作品に悪い印象を抱くくらゐなら途中でやめる方がいい。

 次にアリス・キンバリーの『幽霊探偵の五セント硬貨』(新井ひろみ訳/820円+税/ランダムハウス講談社文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を手に取った。探偵の幽霊の取り憑いた書店を舞台にした話だが、主人公は幽霊探偵ではなくて、書店主の方。第一巻は原書で読んだのだが、第二巻がペーパーバックになるのを待ってゐる間に邦訳が出始めたのだった。そんな訳で第二巻は日本語版しか持ってゐない。一時期、書店とか古本屋、蒐書家の登場するミステリをいろいろ買ってみたことがあるので、何冊か書棚にその手の本が書棚に並んでゐるのだ。また、少し読んでみようか。

 昨日欲しくなった古語辞典を註文した。『旺文社全訳古語辞典第三版forMacDL版』LogoVista, 紀伊國屋書店]の方が安いことに気がついたのだが、MacOSXの他に、Linuxでも使ひたいので、ダウンロード版ではなくパッケージ版にすることにした。Amazon.co.jp『旺文社 全訳古語辞典 第三版 CD-ROM版』Amazon.co.jp, LogoVista]を註文。おそらくこれなら、dessedを使ってEPWing形式に変換できるのではないだらうか。

 キーボードの右のシフトキーの調子が悪くなった。全く効かない訳ではないのだが、中央やや右寄りをかなり強く押さないと作用しないのだ。キーを外して掃除したのだが全然効果はなかった。Sキーもときどき入力に失敗するので、思ひ切って買ひ替へるか。今度は何にしようか。私はキーストロークが浅くて、音がほとんどしないものが好きである。


1月20日(土)

 ふとした弾みでJapanKnowledgeの会員申請をしてしまった。確かにインターネットに接続できる環境さへあればどこでも調べものができるといふのは素敵なことだが、私はあまり外で調べものをしないから、どれだけ利用するかは判らない。といふか、あまり利用しないのではないかと云ふ予感すらする。月に1500円払ふのだから、利用しなければとは思ふのだが。夏には日国オンラインが利用できるやうになるから、それに期待したい。

 辞書といへば、この頃辞書に対する注意が疎かになってゐたやうで、いろいろと見逃してゐるものがあることに今日気がついた。一つは古語辞典。前からどうしてEPWing版の古語辞典がないのだと憤りを感じてゐたのだだ、EPWing版ではないものの、LogoVista形式のものが昨年6月に出たらしいではないか。『旺文社 全訳古語辞典第三版』LogoVista, Amazon.co.jp]である。LogoVistaならMacOSXでも使へるから買ってみようか。Linuxで使ふ方法はあるだらうか。調べてみよう。古語辞典なんて何に使ふんだらうって気がしないでもないが。

 ついでに、『CD-ROM版日本語大シソーラス』Amazon.co.jp, 紀伊國屋]も気になってゐるところ。

 話はJapanKnowledgeに戻るのだが、ウェブ・ブラウザで調べるのなら、w3mの方が軽快に動かせるのではないかと思ひ、Carbon Emacsでw3mを動かせるやうに設定しようと思った。指示通りにインストールしたつもりなのだが、動かない。やれやれ。で、JapanKnowledgeの動作環境をよく読み進めてみたら、JavaScriptが動くやうに設定してゐないと利用できないらしい。なんだ、どうせ使へなかったのか。

「言語 2月号」を眺めてゐて知った言葉。「ケーチュウ」と「メール残業」。前者は携帯(電話)中毒、後者は昔の「風呂敷残業」の現代版だといふ。私はケータイ嫌ひなので前者は関係ないが(自分は関係ないけれども、そんな感じの人はよく見かける)、後者については自宅からも職場のコンピュータにアクセスできるやうにしてゐるので、もっと進歩したオンライン残業状態である。インターネットに繋がってゐれば、世界のどこからでも残業ができる。自慢できることではないけれども。

 bk1に、
●ジェフリー・フォード『記憶の書』(貞奴・金原瑞人・谷垣暁美訳/2500円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文。『白い果実』の続篇である。

 堀川アサコ『闇鏡』(1500円+税/新潮社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。一部、妙に現代的な言葉遣ひに戸惑ふところもあったが、最後まで楽しめた。謎解きもあって。


1月19日(金)

 10日にbk1に註文した本がまだ来ない。何だか変だなあと思ってゐたが、あまり気にしてゐなかった。で、今日またbk1に本を註文しようとした。
『デザイニング・インターフェース  パターンによる実践的インタラクションデザイン』(3800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を一冊だけ。註文画面に移ったそのとき、10日に註文した本がまだ買物カゴに入ったままであることに気がついた。道理で届かない訳だ。前にもこんな感じで忘れてゐたことがあった。だんだんかうやって惚けていくのだらうか。註文したのに忘れてまたすぐに註文したりするのだらう。「さっき註文したばかりぢゃありませんか!」とまはりの人に指摘されても、「いいや、そんなことはない。このダンセイニは今日始めて註文するダンセイニだ! と答へて、よく見たらもう部屋には10冊くらゐあったとかいふことになるのだらう。逆に買ったつもりで、買ってゐなかったり。買ったはづだからと必死で部屋中を探しても見つからなくて、「前にもさうやって探してゐたけれども、まだ買ってゐないんですよ」と指摘されても頑固に否定するのだらう。そんな偏屈爺になって本の山の中で死んでしまふのも実はそんなに嫌ではないのだった。


1月18日(木)

 Amazon.co.jpからEvolutionary Bioinformatics[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。実は昨日のこと。何だか妙に印刷が安っぽいのはなぜだ。昔の海賊本みたいだ。あまり感じが良くない。中身も判りにくさうに見えてしまふのが不思議だ。

 昨日書いた楽天Web Service だが、試用してみたところ、私の求める情報をあまり提供してくれないものだと判った。私の勘違ひなければ。キーワードで検索して、返ってくる本の数がどうしてこんなに少ないのだらう。サイトの検索窓に入力したときと全く返ってくるものが違ふのななぜだらう。小説はほとんど返ってこない。コンピュータ関連が成績がいいやうである。返してくれる返答の中身も、ISBNがないのが不便。出版社や刊行日、価格などの情報が項目になってをらず、簡単な内容紹介と一緒になってゐるのも実に不便。これでは使へないではないか。期待してゐたのに……。

 近刊情報取得は中央公論新社の設定をしたが、完了には到らず。13冊の情報を得たところで止まってしまふ。どうしてなんだらう。

 Emacsのフォント設定がどうにも理解できず、何時間も無駄にする。


1月17日(水)

 ubuntuでw3mを使ひ、感激する。こんな素晴らしいものがあったとは。しかし、javascriptを使へるやうにしておかないと表示できないサイトが多くて、それは不満である。MacOSX版では、複数行の文字入力にnanoが起動し、日本語の入力ができなかった。ubuntuではどうなのだらうか。明日確認してみよう。

 数日前に片仮名表記が変はって困ると書いたアクーニンだが、bk1の近刊予約ページではアークニンなんて書いてあって驚いたから、そんなことを書いたのだった。でも、岩波書店の「ただいま、進行中」といふところには、
2月27日刊
 ボリス・アクーニン/沼野恭子 訳
『ファンドーリンの捜査ファイル リヴァイアサン号殺人事件』
『ファンドーリンの捜査ファイル アキレス将軍暗殺事件』

と書いてあったので、どうやら今まで通りアクーニンでいくらしい。安心した。

 これもまた数日前にどうなってゐるんだらうと書いた楽天Web Serviceが発表された。楽天書籍検索APIが利用できるので、早速申し込んでデベロッパーIDを取得。ISBNで本を探せないのだらうか。今日はもう時間がないから、いろいろ試せない。紀伊國屋も始めてくれればいいのに。

 仕事の帰りに紀伊國屋書店に寄って日経Linux二月号を購入[Amazon.co.jp]。唯一残ったLinux雑誌なので、応援しようといふわけだ。一つめの特集は「Web2.0サイトを自作する」。今さらって感じがしないでもない。Amazon APIを使った蔵書管理サイトって前にも見たことがあるなあ。GoogleMAPは私は使ひさうにないし。「Googleカレンダーをテレビ番組表にする」といふ記事は面白さうだった。Ruby on Railsでテレビ番組情報を加工してGoogleカレンダーに埋め込むといふもの。尤も、私はテレビをほとんど観ないのだけど。我が家では娘のパソコン用液晶モニタにしか、TVはうつらないのだ。
 久しぶりに街の書店で本を買った。久しぶりなのには理由があって、私がいま住んでゐる県では万引き防止のために書店で本を購入するときに「まんぼうシール」なるものを貼られてしまふといふことに昨年の7月から決まってゐるらしいのだ。といふわけで、半年も本を買はなかったわけだが、今日は恐る恐る雑誌を購入してみた。何も貼られなかった。ああ、よかった。「まんぼうシール」の対象となるのは「万引きの対象となり易いコミック、文庫、新書、写真集など」といふことで、Linuxの雑誌は対象外だったといふことか。しかし、まだこのシールがなくなってゐないのなら文庫や新書は買へないな。


1月16日(火)

 堀川アサコ『闇鏡』(1500円+税/新潮社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を少し読み進める。会話が随分現代的でちょっと戸惑ふのですがね。「龍ちゃん」とか、「入っちゃったのかも。」とか。

 近刊情報取得は、新潮文庫講談社を組み込む。今日は、bk1がどうも変な気がした。5件ヒットしましたといふ表示が出たのに、3件しか本が並ばないし、あまり調子がよくない感じだ。検索がきちんとできないとオンライン書店の魅力半減といふか、そこがオンライン書店の命だと思ふのだが。いづれは情報取得源をbk1中心から、各社の近刊情報主体に変更しようかと思案中。手間はとてつもなくかかるのだけれども。

 ubuntuにw3mがインストールされてゐることになぜか不意に気がついた。テキストベースのWWWブラウザである。私はこれはEmacsで使ふものだと思ひ込んでゐたのだが、そんなことはなかった。いつでも使へるではないか。MacOSXでも使ひたいと思ってダウンロードしてコンパイルして入れてみたのだが、Segmentation faultとかで動かなかった。そこで、Finkを使ってインストールしたら、すんなり動いた。最初からかうすりゃ良かったと思った。しかし、この頃は画像を多用してレイアウトに凝ってゐるので、テキストだけだとかなり見にくい。一番、見やすかったのが自分のサイトだった。CSSのレイアウトはまったく駄目だが、何しろ私は画像をほとんど使用しないので、読めなくなってしまふ個所は全然ない。別に自慢にはならないけど。


1月15日(月)

 堀川アサコ『闇鏡』(1500円+税/新潮社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を手に取って出勤。さういへば、昨年末のファンタジーノベル大賞の各賞受賞作を読んでゐなかったことに気がついたので。尤も、毎年全部読んでゐる訳でもないのだが。特にここ二〜三年は読んでゐないやうな気がする。とにかく、これは読んでみよう。

 近刊情報取得スクリプトを少し作ってみる。面倒くさい。書店の新刊入荷情報の確認なら形式は一つだから、基本形を一つ作って、出版社や叢書名を入れ替へていけばいいわけだが、各出版社の情報を集めて回るには、それぞれのサイトに対応したスクリプトを一つ一つ作らなければならないからだ。今日は、筑摩書房河出書房新社新潮新書(新書だけ)を試してみた。筑摩書房のホームページは以前は冴えないページだと思ってゐたのだが、いつの間にかいい感じになってゐる。新刊書の背が並んでゐるのが素敵だ。11月からかういふ形があったみたいだけど、全然気づかなかった。河出書房新社は前にも書いたけれども、近刊情報がRSS(RDF)形式で出されるやうになって本当に便利になった。各社ともかうして欲しいものだ。新潮新書は近刊タイトルのURLを一度拾ってから、各ページにアクセスして情報を集めて回らなければならず少々面倒くさい。でも、よくhtmlのソースを見ると、何だかRSSの準備中なのかなと思はせるリンクが隠されてゐたりするのだった。


1月14日(日)

 読み終へた本を書棚に収め、次に何を読まうかと思ったときに目に付いたのがジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』(浅倉久志訳/ハヤカワ文庫SF)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]だった。昨年の11月末に新装版が出た『竜を駆る種族』。30年前の版は持ってゐるのだけれど、なぜか読んでゐなかった(はづだ)。今日のこの機会を逃したら一生読まないかも知れないと思ひ、本を手に取って読んだ。素晴らしい。無駄に長くないところがいい。古いけれども古びてゐない。これなら古びる余地もないだらう。異質なものが全然理解できないところが素敵だ。登場人物同士で互いに理解できてゐないし、読者も理解できない。しかし、この表紙の人物は誰なのだ。女性に見えるが、こんな女は登場したかな。
 ヴァンスは、異種族の思考を操るやうな言葉を放って世界に変化をもたらすやうな作品を出してゐなかっただらうか。もっとヴァンスの本を読みたいと思ったが、新刊書では他に手に入る本は一冊もないやうだ。なんといふことだ。でも、大体持ってゐるやうな気がするので、私としては問題はないのかも知れない。翻訳がないから原書で読まねばならないところが問題である。英語が難しさうだ。

 オンライン書店横断検索の紀伊國屋書店の結果のリンクが正しくないことに気づいて修正した。ISBNの変更はあちこちに影響を与へるので、面倒くさい。まったく面倒くさい。

 Amazon.co.jpに本を註文。
○Ysabeau S. Wilce Flora Segunda ($17.00, Harcourt Childrens Books, 1/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○Francis Shanahan Amazon.com Mashups ($29.99, Wrox, January 3, 2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
 Flora Segundaは若年層向けの作品だが、ゴーメンガーストを引きあひに出して褒められることの多い本のやうなので、買ってみることにした。ジェフリイ・フォードも褒めてゐた。アメリカではすでに在庫有になってゐるのに、Amazon.co.jpではいつまでも予約註文の表示のまま。あまり待ちすぎると忘れてしまふので、註文した。もう一冊はAmazon.comのウェブ・アプリケーションの本。また買ってしまひました、この手の本。さういへば、楽天が商品データベースAPIを一月中旬から試験公開するといふ記事を前に読んだけれども、あれはどうなったのだらうか。もう中旬だけど。

 新書新刊情報はそれなりに便利なものを作ったと思ってゐるが、やはりまだ註文できないやうな(昨日は手違ひでまだ註文できない本をたくさん登録してしまった。今後はかういふことはないはづである)来月の新刊などの情報を自動的に集めてきてくれる仕組みを作りたいと強く思ふやうになってきた。どういふ仕組みが効率がいいのかを考へ始めてみる。


1月13日(土)

 ニール・ゲイマン『アナンシの血脈(下)』(金原瑞人訳/1800円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。いい話だった。よすぎて何だか物足りないくらゐだ。それにしても、アナンシの神話を現代に甦らせる技は見事である。American Godsも角川書店から刊行される予定だといふ。期待して待つことにしよう。

 相変はらず文庫・新書新刊情報は手直しを要求する。面倒くさい。が、放置はできない性格なので、ちまちまとした作業を繰り返す。そんなときにふと気づいたのだが、早川書房の刊行予定本リストのページは、htmlのソースにShift_jisと日本語の文字コードが明記されてゐるのに、実際にはEUC-JPでコードされてゐるのだ。どうなってゐるんだ。どういふつもりなんだ。狼狽へたあまり、早川書房刊行予定本リスト更新情報RSSを作ってしまったではないか。前にも書いたが出版社はメールマガジンではなく、RSSで新刊情報を知らせるべきだと思ふ。

 Amazon.co.jpでも新ISBNが書籍のページに表示されるやうになり、検索も13桁の新番号に対応するやうになった。旧番号はASINといふ表示で引き続き利用される。アメリカ本国ではISBN-10とISBN-13と表示されてゐる。


1月12日(金)

 気がついたら一日とんでゐた。

『アナンシの血脈(上)』(金原瑞人訳/各1800円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。今のところ面白い。何をやっても上手く行かない男と何をやっても楽しく面白く上手くできてしまう男の二人兄弟といふ設定はときどき見かけるけれどもあまり好きではない。どちらかといふと私が何をやっても上手く行かない方に近いから、不愉快に感じるのかも知れない。私には兄も弟もゐないけれども。何れにせよ、この話は面白いからさういふ点については気にならない。


1月10日(水)

 新書・文庫・選書新刊ページは修復できたやうでなかなかうまく戻ってゐない。どうもbk1の「詳細検索」はよく判らない。例へば「書名:光文社新書+出版日:2007年」で検索した結果と、「書名:光文社新書」で検索してから絞り込み「2007年」としたときの結果が違ふのだ。データが入ってゐると判ってゐる本でも検索ではどうしても見つけられないことがある。どうも変だ。いろいろ試してみて、なるべく早く漏れのない検索ができるやうにしていくつもりである。

 bk1に本を註文。
『日本語の歴史 2 文字とのめぐりあい』(1300円+税/平凡社ライブラリー)[Amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●香山リカ『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』(720円+税/幻冬舎新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●デイヴィッド・エディングス『聖騎士スパーホーク』(宇佐川晶子訳/820円+税/ハヤカワ文庫FT)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●マイクル・ムアコック『スクレイリングの樹』(井辻朱美訳/920円+税/ハヤカワ文庫SF)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
以上四冊。エディングスは前に読んだことがあるが、念のため買っておく。幻冬舎新書の本はいまさら買ふのも恥づかしいやうな気もするが、本当にああいふのにのめり込む人たちはどうしてさういふことになるのだらうか不思議でならないので、買ってみることにした。

〈備忘録〉のコメント機能を停止した。どうしようもないスパムコメントだけになってほぼ10ヶ月にならうとしてゐるので。


1月9日(火)

 ニール・ゲイマン『アナンシの血脈(上)』(金原瑞人訳/各1800円+税/角川書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を手に取って出勤。上下巻もあって随分長いなと思ってゐたのだが、読み始めてみると一ページあたりの文字数は少ないやうだ。『ネバーウェア』のやうに面白ければ嬉しいのだが。

 今日も片仮名著者名による原書検索について考へた。Amazon.co.jpではウムラウト付の文字を含む検索ができない。ueで検索したときと、uで検索したときの結果が異なる。Günter Grassの場合は、gunterとguenterでどちらも二百数十の結果が表示されるが、同じ本が並んでいる訳でもない(全部違う本が並んでいるのかどうかは確認していない)。Amazon.deでは、üとueは同じ結果を返す。üをuでは代用できない。どうしたものか。規則にしたがって、UE、OE、AE、SSへの変換で対応することにしようか。アクセント記号付の文字とか、çとかñとか、まだ調べていない。あ、íとñはそのままでも大丈夫かも。それから、Amazon.frではéが当然使える。さて、どうしたものか。

 今、Amazon.co.jpの洋書検索の説明を読んでゐたら、ü、ö、ä、ßはそれぞれue、oe、ae、ssで検索せよと書いてあった。どりあへずドイツ語はさうするやうに設定しようか。今日はもうできないけど。


1月8日(月)

 チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』(金子浩訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。長いけれども、面白かった。冒頭の、といふか事件の中心となる、恒星の中心に鉄の塊(魂ではない)を入れて吹き飛ばすといふ発想は壮大である。その他独特で新鮮な設定や小道具は多々登場するが、話の流れは冒険SFなので懐かしさすら感じられる。

 さて、昨日作った片仮名著者名による原書検索だが、複数の候補を呈示するやうに変更した。かういふものを使ふときは、名前がうろ覚えのことが多いから、きっちりフルネームを書かずに断片的な入力になりがちではないかだらうか。だから、候補を示すやうにしなければあまり役立たないと思はれる。キリル文字表記とラテン文字表記の両方が入ってゐれば、ロシア語の原書のみならず、英訳(あるいは独訳、仏訳)なども検索できるかも知れない。あと、自動的に「Sir」を外して検索するとか。
 その他、ロシア人の名前を少し追加してみた。それから、対応表に名前が載ってゐないときには、さう表示するやうにした。
 ウムラウトなどはまだ放置したままだが、検索置換で簡単に対応できるやうな気がしてきた。
 日本語やラテン文字をキリル文字に変換できたら、ロシア語訳がどれくらゐ出てゐるかが調べられるが、そんな面倒くさいことをするつもりはない。ときどき、Ozon.ru由来の表示が乱れてしまふ場合があるが、それも未修正。例へば……例を示さうかと思ったが、忘れてしまった。


1月7日(日)

 チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』(金子浩訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読み終へたかったのだが、あまり進まなかった。なぜなら、以下のやうなことをしてゐたからだ。

 昨日の「片仮名で作家名を入力すると原綴でオンライン書店を検索してくれるページ」である。あったら便利ではないかと思った。一晩考へてみたら、どうしても欲しくなった。作らずにはゐられなくなった。問題は対応表である。自分で作るのは大変なのだが、ネットの世界には調べてくれてゐる立派な人たちがゐるではないか。そこで、さういふ資料を利用させていただくことにした。訪ねて行ったのは、佐藤徹氏による翻訳アンソロジー/雑誌リストと、森下祐行氏による海外ミステリ総合データベース ミスダス、およびTakashi Amemiya氏の翻訳作品集成の三ヶ所である。ロシア人のラテン文字表記などには入れたくないものもあったが、一つ一つ見てゐると時間がかかって仕方がないので、とりあへず(ほとんど)全部突っ込んでみた。全部で16000ほどになった。
 データはMySQLに保存しておいて、片仮名を入れると原綴が出てくる仕組みである。出てきた原綴を使って検索する。ラテン文字ならば、Amazon.co.jpで。英語でもドイツ語でもフランス語でも、Amazon.co.jpで扱ってゐる本ならば検索する。ポーランド人でもチェコ人でもノルウェー人でも同じやうに検索してしまふから、英語版やドイツ語版があるとそれが出てくるだけである。検索結果は50件ごとに一ページにして表示するやうになってゐる。「次ページ」をクリックすると新しい画面が開いてタイトルの違ふページが表示されるので戸惑ふかも知れないが、これは私が怠惰なので手抜きをしてゐるせゐである。原綴がキリル文字だとOzon.ruで検索する。結果は最大20件までしか表示されない。これも私が怠惰なためである。でも、ロシア語の綴りはなかなか覚えづらいので、これは便利だと密かに賞讃してゐる。ルキヤネンコとかエフレーモフとか、すぐに書けますか? ただ、中にはちゃんとロシア語の綴りが出てこない作家もゐて、例へばボリス・アクーニンを検索すると、英訳本のリストが表示されてしまふ。これは対応表にロシア語の綴りが入ってゐないからだ。私が修正すればいいのだけど。

 残念ながら、ウムラウトなどがあるとうまく検索できないことがある。「ギュンター・グラス」と入れると、Günter Grassを検索する。正しい表記なのだが、Amazon.co.jpでは、Gunter Grassで検索しないと結果が返って来ない。242件の検索結果を逃してしまふことになる。あるいは、「キラ=クーチ」と入れるとSir Arthur T. Quiller-Couchで検索をするのだが、Sirがなければもう一冊見つけられるとふやうなこともあるのだ。でも、原綴が判るだけでも役には立つかも知れない。私はいつもQuiller-Couchといふ綴りを忘れてしまふ。

   問題点はまだいくつかある。一つの片仮名表記に対して複数の原綴があるとき。完全一致ではあまりないはづなのだが、例へば「アーサー」なんて入れた人がゐたとする。そんなことをする方が悪いといふ気持も少なからずあるのだけれど、部分一致検索をするので、「アーサー」に対しては、75人の作家名が返されることになる。しかし、今の仕組みではリストの一番上に出てきた名前が検索に使用される。ここは、「75人もの名前が一致しますが、どうしますか?」といふ警告を出したいところである。
 もう一つは、対応表になかった場合。今は空の検索をAmazon.co.jpにかけてしまふので、「そんな名前はリストに載ってゐませんよ!」といふ警告を出したいところである。
 どちらも難しいことではなくて、単に私が怠惰なだけである。近いうちにちゃんとしたい。

 他にもいろいろ問題はあるのだが、今は云ひたくない。

 さきほど名前が出たアクーニンだが、来月岩波書店から新刊が出るのだ[bk1]。ところが、片仮名表記は今回は「アークニン」になってゐる。いろいろな片仮名表記があるとちょっと困るな。ちなみに原綴はБорис Акунинである。


 片仮名著者名による原書検索ここだ


1月6日(土)

 数日前に届いてゐた本のことを忘れてゐた。Amazon.co.jpから、Cluster And Classification Techniques for the Biosciences [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いてゐたのだった。難しくてよく判らない。

 引き続いてISBNについて考へる。新番号で検索すると同時にAmazon.co.jpのASINも知りたい。「Amazon.co.jp では、2006年12月31日までに旧ISBNをもとに、原則これと一致する形で作成されたASINについては、ASINの値に変更はなく、今までのリンクが引き続きご利用いただけます。2007年1月1日以降は、新ISBNとASINの値は一致しなくなりますので、アソシエイト・リンク作成の際、必ず商品のASINをご確認の上リンクを作成いただきますようお願いいたします。」といふことなので、今後も旧ISBNの規則で生成された数値がASINとなると解釈していいのだらうか。よく判らないけれど、両方の規則に従って新旧番号を変換するサイトを作ってみた[→新旧ISBN変換器]。昼間、こんなサイトを見かけたのだけど、見失ってしまったので、自作した。同じやうに検索してゐるつもりでも二度と見つからなくなってしまふことがあるのが不思議だ。

 その他、文庫・新書・選書新刊情報ページの修正を少しづつ。修正にも飽きてきたので、何か新しいことをしたいものだ。片仮名で作家名を入力すると原綴でオンライン書店を検索してくれるページとか。ジャスパー・フォードとかルキヤネンコとか原綴を忘れてしまっても検索できると便利だと思ふのだ。しかし、名前の綴りの対応表を作る必要があるから、面倒くさい。何か面白いことはないか。

 Amazon.co.jpのトップページでワインストアができたと強くうったへかけられて驚いたのだが、従来の「ホーム&キッチン」のワイン関連のものとワイン書籍を集めただけではないのか。この頃そんな感じで「××ストア」と称するものを作ってゐるやうな気がする。私もTolle et Lege ××ストアを突然作ってみようか。何がいいだらうか。あまり思ひつかないのが悲しい。書棚とか集めてみようかと思ったこともあるが、うまく作れなかった。頻繁に買ふものでないから難しいのだ。朝顔とか食虫植物とか? 何か面白いことはないか。


1月5日(金)

 今日もISBNについて考へた。やはりAmazon.co.jpは13桁のISBNで検索ができないやうだ。楽天ブックスも。しかし、新ISBNでも検索したいではないか。そこで、ISBNによる書籍検索サイト新→旧変換機能を組み込んだ。入力欄に10桁の旧番号でも13桁の新番号でも(ついでにハイフンがあってもなくても)、自動的に変換をしてどちらを使っても検索ができるやうにした。使ふ人は新番号か旧番号かを気にせず検索できるといふ画期的な検索サイトなのだ。今のところ日本の書籍だけだが。

 bk1に、
●マルセル・エイメ『壁抜け男』(2000円+税/早川書房)[bk1]
『狼の一族』(若島正篇/2000円+税/早川書房)[bk1]
を予約註文。刊行日はちょっと先なのだが、何となく割引券を使はうかと思って。後者は新版異色作家短篇集オリジナルのアンソロジーなので期待してゐる。

「絶版書籍、ネット閲覧可能に・政府が著作権法改正へ[NIKKEI NET]」といふニュースを見かけたのだが、素人的な考へでは、絶版かどうかの判定基準はどうなるのだらうかといふ疑問を抱いてしまふ。「品切れ」から「絶版」への移行ははっきりしてゐるんだらうか。数十年ぶりに刷られることもある訳だから、何かもうわが社からは出しませんといふ決断が下される時があるのだらうか。「著作権者に一定の補償金を支払えば許諾がなくても」となってゐるやうだが、著作権者に聯絡がとれなかったらどうなるのだらうか。許諾はなくてもいいかも知れないが、補償金は払へなくなる。よくわからないな。


1月4日(木)

 チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』(金子浩訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を手に取って出勤。サイト修復作業が進んでやうやく本が読めるやうになった。まだほんの最初だけ。

 bk1から年賀状(ギフト券付き)が来て、ちょっと驚いた。

 紀伊國屋書店で表示される書籍情報のISBNが新番号に変はった。従来の10桁の番号でも検索やリンクを張るのには問題はないが、呈示情報からISBNを抽出するときには大いに困る。自家製の紀伊國屋書店新刊情報RSSとか、このページとか。慌てて応急措置を施す。一応リンクは目的のページへと繋がるやうになった。

 書籍検索でも新番号に対応してゐるところとしてゐないところがあるやうだ。とりあへず、自分のISBNによる書籍検索ページでは、bk1紀伊國屋書店だけは新番号の検索結果を返すやうにした。Amazon.co.jpはまだ新番号での検索ができないやうだ。私の勘違ひでなければ。
 これから世界中のオンライン書店で新番号への対応がなされていくのか。気が遠くなるやうな作業が待ち受けてゐるといふことなのだらうか。


1月3日(水)

 相変はらず復旧作業は続く。何だか妙に遅くなったやうな気がしたところは実際に遅くなってゐたやうで、修正しました。昨日よりは速く表示されるやうになったでせう。全文検索関連と、イタリアやトルコの新刊書情報取得スクリプトなどを除いて大体修復完了。
 ルータのファームウェアをアップデートしたら(後になって実はそのせゐではないやうな気がしたのだけど)、外部からこのサイトが閲覧できない状態になりかなり慌ててしまった。サーバ機のファイアウォール機能が勝手に入ったとか、IPアドレスが変ってnakano.no-ip.orgでアクセスできるやうになるのにしばらく時間を要したとか、幾つかの要素が組み合はさって、狼狽へたのであった。一日くらゐ普通になっても誰も困らないのに、どうやらこのサイトは私にとって大事なものになってきたのか。あまり気にしすぎないやうに気をつけなければ。

 河出書房新社の最新刊/これから出る本の情報がRSSで知らされるやうになった。どの出版社もかうすべきだと思ふのだが、なかなか導入されない。トップページに凝った画像を導入したりする余裕があったらかういふことに力を注いで欲しいものだ。刊行物の検索とか。動いたり音が出たりしても、得られるものは少ない(と私は思ふ)。
 といふことで、私のサイトで提供してきた河出書房新社これから出る本情報RSSは更新を終了します。

 今ごろ波紋を呼ぶGoogle検索APIの提供中止といふ記事を読んで驚いたのだけど、どうやら新規顧客への公開を打ち切りといふことらしい。しかし、よく考へてみたら私のサイトではGoogleAPIは利用してゐなかったのだ。


1月2日(火)

 復旧作業の続き。世界のSF情報サイトの巡回スクリプトはほぼ復旧。前よりも改良されたはづ。休みの間に不調だった個所を修正しようと思ってゐたわけだから、予定通りの作業をしてゐると思ふことにしよう。書評情報収集の方もほぼ完了。他に誰も見てゐないと思はれる世界のSF&ファンタジイ新刊情報自動収集スクリプトまでは手が回らなかった。まだ、日本の新刊情報収集に関しても残りがある。

 しかし、前よりも画面表示が遅くなったページがあるやうな気がするのは何故だ!

 ubuntu 6.10でREALVNCによるリモートアクセスができずに困ってゐる。ポートの問題だと思ふのだが、どうやって解決すればいいのか判らない。

 ふとした弾みで世界科幻博览といふ中国のSF雑誌を知った。今まで科幻世界しか知らなかったのだけど、世界科幻博览は2005年創刊だといふので新しい雑誌のやうだ。世界科幻博览的BLOGといふのを見つけたので、これからは刊行を見逃すこともなくなるかも知れない。どうせ読めないのだけど。
 ところで、2007年の第一号には、日本の石川直樹、村田浩一の作品が載ってゐるのだが、お二方とも私は全然存じ上げない。個人的に知らないといふ意味ではなく、作家として知らないといふ意味である。あ、石川直樹といふ人は所謂小説家ではないのか。


1月1日(月)

 年が変ってもひたすら復旧作業。文庫・新書・選書新刊情報はほぼ復旧の目処がつく。多分前よりもよくなったのではなからうか。情報がはやいのはいいのだが、同時にまだ購入できないうちに掲載されてしまふので、いつ買ったらいいのか判らないといふ問題もあり、そのあたりはどうするのが一番いいのかはよく判らない。新刊が出るたびに修正を追加していくので、しばらくは新刊掲載が遅れる場合もあるかも知れない。

 世界のSF情報はまだ三分の一程度の復旧率。簡単なものから済ませていくので、厄介なものが残ってしまってゐる。書評情報の取得の部分は手付かずのまま。正月休みには書評情報が更新されないのではないかといふ期待とともに後回しに。ベストセラーリストの更新もまったく修復できず。

 正月やすみだといふのに、本も読めず、ひたすらhtmlとphpのファイルを書き続ける。なんといふことだ!


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