一日復旧作業である。でも、全然終はらない。この日記と備忘録だけは比較的簡単に戻った。バックアップがあったから。うっかりしてゐて、新刊情報などを集めてくるPHPのスクリプトをバックアップの対象外の領域に置いてあったのだった。実はこれが気が遠くなる数である。そんなわけで、しばらくの間は自動収集の新刊情報の更新が遅れたりすることもあるかもしれない。ご了承願ひたい。
ここを読んでゐる人にはかうやってお知らせすればいいが、世界のSF情報しか読まない人には知らせようがない。ヨーロッパから読みに来てくれる人たちは、間違へて検索結果からやって来てしまった人と、世界のSF情報をときどき見る人だけではないかと思ふのだ。ロシアやドイツの人に説明する力が私にはない。
今年もあと明日を残すだけとなった。私は捻くれ者なので新年がめでたいとは思はないし、そんな区切りに特に意味は見出せないのだが、何となくいろいろ思ひ出したり、数へたりしたくなる季節であることは、私もそれなりに世間の影響を受けてゐるといふことなのだらう。といふことで、今年は何冊本を買ったのか数へてみた。自動集計装置を作ったので、今年は楽である。和書は267冊購入した。月平均22.25冊である。洋書は72冊。月平均6冊である。少ない! 特に洋書は集計の間違ひではないかと思ふくらゐ少ない。だが、毎月の購入図書数グラフはちゃんと更新されてゐるので、それを見ても確かにさうだといふことが判る。
コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(大森望編訳/1900円+税/河出書房新社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。相変はらずウィリスは饒舌である。尚且つ饒舌な文章が嫌ひな私が不愉快に思はず楽しんで読んでしまふほど話が上手い。「タイムアウト」はおそらく40歳以上でないと味はひが実感できない作品かも知れない。どれも期待に違はず、特に表題作は傑作。最初は少々混乱するが最後には見事にすべてが収まるところに嵌り込んでぴたりと決まる。見事である。日本語が重要な役割を果たすのも面白い。
Amazon.co.jpから、『グリッド・コンピューティングとは何か』(2400円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とGlobus Toolkit 4: Programming Java Services (¥4,955, Morgan Kaufmann Pub, 1/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Powells.com, Abebooks.com ]が届いた。これからじっくり読まう。
bk1から、ロバート・F・ヤング『ピーナツバター作戦』(桐山芳男編/1600円+税/青心社)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。
東京創元社からマイケル・ムアコック『杖の秘密 新版』(深町真理子訳/760円+税/創元推理文庫)[Amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]をいただいた。どうもありがたうございました。
年末年始の休みはアクセス数が普段よりもかなり少なめである。といふことで、これからシステムのアップグレード作業を行なはうかと思ってゐる。Vine Linux 3.2から4.0へ。31日の午前零時からしばらくアクセスしづらい時間が続くかも知れません。
といふわけでアップグレードを試みたらシステムが起動しなくなり、ハードディスクを初期化するとともに、Vine Linuxからubuntuへと変更してやっと起動したものの、バックアップファイルから何もかも再構築する羽目に陥った。およそ10時間の中断の後、一部復旧したもののほんの少し。これから気が遠くなるやうな作業が続くと思ふと気分は沈む。やれやれ。
オンライン書店2006年トップセラーリストはあまり面白くないので、もうジャンル別のリストを掲載するのはやめた。
グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(山岸真訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。表題作は傑作である。「ひとりっ子」とはなるほどさういふ意味かとちょっと驚く。「オラクル」と「ひとりっ子」の並べ方はいろいろ考へた末の結果なのだらう。この順番で読んでまた「オラクル」を読み直せばいいといふことだらうか。でも、少し戸惑った。それにしても、イーガンは世界の分岐の話が大好きなやうだ。
Amazon.co.jpに、
○Rich Horton, ed. Fantasy: The Best of the Year, 2007 Edition ($13.95, Prime Books, January 15, 2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○Rich Horton, ed. Fantasy: The Best of the Year 2006 ($13.95, Prime Books, 7/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。年刊ファンタジイ傑作選二年分である。
何年も使ってゐるPowerMac G5でPHPを使ふとき、Apache連携の場合とコマンドラインの場合でversionが違ふことを今日確認した。数日前から変だと思ってゐたのだ。しかし、二つはどことどこにインストールされてゐるのか。一つしか見つけられない。
オンライン書店2006年トップセラーリストに7&Yと楽天ブックスの情報を追加してみた。昨日書いたジャンル別ランキングなどはまた明日以降の話である。
楽天が商品データベースAPIを一月中旬から試験公開するといふ[ITmedia News]。書籍の情報も利用できるやうになるのだらうか。だと嬉しいのだが。本当は紀伊國屋書店にさういふことをやってほしいのだけれども。
bk1から、岩波書店編集部編『翻訳家の仕事』(740円+税/岩波新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とスティーヴン・キング『ダーク・タワー7 暗黒の塔〔下〕』(風間賢二訳/857円+税/新潮文庫)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。『翻訳家の仕事』は面白さう。
オンライン書店2006年トップセラーリストにAmazon.co.jpの情報を追加してみた。情報取得は一番簡単だらうと思ってゐたのだが、予想に反して手間取ってしまった。和書総合しかできなかったので、昨日のリストに追加した。後で、各書店の分野別の情報を追加して、ページは分割しようと思ってゐる。
グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(山岸真訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]は、「ふたりの距離」まで。「ルミナス」は実に爽快なSFである。それに対して最初の二つはあまり強い印象は残ってゐない。「決断者」では所謂「ら抜き言葉」に狼狽へてしまったことは秘密であるが、繰り返し、個人が世界をどのやうに認知してゐるかといふ点から世界と人(あるいは人と人)の関係を描いてゐることは判る。これは私も大いに関心のあることなので、どの作品も興味深く読めるのだ。「あまり強い印象は残ってゐない」とは云っても、それは「ルミナス」に比べての話である。
数日前に通販で買ひものをしたら、註文確認のメールに「風邪が流行っています/体調管理には充分気をつけましょう」なんて言葉が入ってゐて、ちょっと嫌な気分になった。余計なお世話である。この人が顔見知りなら全然不愉快ではないのだけど、自動返信のメールにこんなこと書かれると不愉快なのだ。私は5年に一回くらゐしか風邪をひかないので、体調管理などに気をつけるつもりは全然ないのである。そんな暇があったら、蔵書管理に気をつけたいものである。
その点、オンライン書店はそんな余計なことを書いてこないから安心である。でもそのうち「梅雨のじめじめした季節です。蔵書の黴には十分気をつけましょう」なんて言葉が添へられてくるやうになるのかも知れない。
あちこちのオンライン書店で年刊ベストセラー・リストが出てきたので、オンライン書店年刊ベストセラーリスト集を作ってみようかといふ気になった。一気に作るのは大変なので、今日はbk1と紀伊國屋書店で試してみた。しかし、bk1の59冊といふのは中途半端な数である。まあ、いいけど。→オンライン書店2006年トップセラーリスト(その1)
何となくbk1の客層はマニアックであることがわかる。Amazon.co.jpの分はまた後ほど。
Amazon.co.jpに本を註文してしまった。
●『グリッド・コンピューティングとは何か』(2400円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
○Globus Toolkit 4: Programming Java Services (¥4,955, Morgan Kaufmann Pub, 1/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Powells.com, Abebooks.com
]
の二冊である。どうしてもグリッドコンピューティングの本が欲しくてたまらなくなったのだ。しかし、いいのか、こんな本ばかり買ってゐて……と思ってしまふ(でも、欲しいからいいのだ)。
グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(山岸真訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読みながら出勤。
Amazon.co.jpに、
○Donald R. Forsdyke Evolutionary Bioinformatics (¥7,363, Springer-Verlag; 12/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, AbeBooks.com
]
○Alan Fielding Cluster and Classification Techniques for the Biosciences (¥6,817, Cambridge University Press; 12/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, AbeBooks.com
]
を予約註文してしまった。あまり値段のことを考へずに買ってしまったのだが、ちょっと高い。でも、検索してゐたら無性に欲しくなって……我慢できずに……。
SFマガジン2月号[Amazon.co.jp, bk1]が早川書房から届く。今号は日本作家特集で、小林泰三、田中哲弥、藤田雅矢、森奈津子の作品が掲載されてゐる。翻訳作品は、スティーヴン・バクスターの「避難所」。
bk1から、ジュリアン・バーンズ『イングランド・イングランド』(古草秀子訳/2200円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。面白さう。
中島義道『醜い日本の私』(1000円+税/新潮選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。読む前はまた同じ話の繰り返しで今さら読んでももう飽きてしまってゐるのではないかと不安だったのだけれども、今までに読んだ中で一番すっきりとまとまってゐて、私の考へもすっきりとして気持がよかった。ここに書いてある不満にはほとんど同意できる(私はこの本の著者ほど辛い思ひはしてゐないが)。その考へ方、感じ方は如何に大多数の日本人からはかけ離れてゐるかを明確に示されると私も辛くなってくるほどだ。
さういへば、私の父も電線と電柱を心底嫌ってゐた。私はどちらかといふと耳から入る言葉の方が辛い。前にも書いたが駅員の録音再生のやうな挨拶だとか。この頃不愉快なのが「〜させていただく」の使ひ過ぎと、「空気を読め」といふ言葉である。説明すると長くなるから今は書かないけど。
この本のあとがきはかなり悲痛である。
恩田陸『中庭の出来事』(1700円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。複雑である。枠構造が何重にもなってゐて、今どの位置にゐるのかがすぐに判らなくなる。それで困るわけでも不愉快なわけでもないので、楽しく読み進めることはできる。私はかういふ枠構造が複雑な話が前から大好きなので、楽しく読み通せた。もちろん、黒いゴミ袋問題が解決してゐないことに関しては、大いに不満であるが。
bk1から、ゆうきとも『人はなぜ簡単に騙されるのか』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、安田敏朗『「国語」の近代史』(880円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(大森望編訳/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、中島義道『醜い日本の私』(1000円+税/新潮選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ニール・ゲイマン『アナンシの血脈(上・下)』(金原瑞人訳/各1800円+税/角川書店)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]/下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。
ゆうきとも『人はなぜ簡単に騙されるのか』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。マジックの話とは予想してゐなかった。前半はマジックの話で、後半がそれ以外の詐欺などの話……といふことになってゐるが、後半の話が実体験や調査に裏付けされてゐない想像や感想のやうな内容なのでそこが物足りない。それに対して、実体験に裏付けされてゐる前半には感心する。そうはいふものの、物足りないながらも参考になるところはたくさんあったので、そんなに不満ではない。後半も物足りないといっても、実例はいくつか出てくるから、興味深いところは多いのだ。人には信じたいという本能があるということと、自分の眼で見ないと信じないという人は自分の眼で見るとどんなことでも信じてしまひがちであるということなどは特に強く印象に残ってゐる。私は自分の眼ほど疑はしいものはないと思ってゐるのに、さういふ人は自分に自信があるのだらう。
もう一つ、嘘をつくときにはなるべく余計な嘘をつかないやうにするといふことは、先に読んだ『中庭の出来事』にも出てきた言葉である。これは私は小学生の頃から知ってゐた。嘘つきなら誰でも知ってゐる基本中の基本だらう。
KensingtonのSlimType Keyboardが、九十九電機から届いた。使ってみるのは明日以降だ。
『中庭の出来事』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]に出てきました、綺羅星。「綺羅、星の如く」ではなく。
風呂で眠って溺れさうになる。しかし、今年は暖冬であまり風呂で溺れさうにならないから少し安心できる。例年は毎晩死にさうになるのだが。
bk1に、
●岩波書店編集部編『翻訳家の仕事』(740円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●スティーヴン・キング『ダーク・タワー7 暗黒の塔〔下〕』(風間賢二訳/857円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文。ダーク・タワーは愈々完結である。それなのにまだ第一巻も読んでゐない。
備忘録のコメント欄に毎日のやうに怪しいサイトへのリンクが書き込まれるやうになった。ロシア語かポーランド語の本の紹介の欄に限られるやうだ。対処方法として、「ポーランド・ロシアの本は紹介しない」と「コメント欄に書き込みができないやうにする」といふ二つが頭に浮かんだ。しかし、私は「様子を見る」といふ問題を先送りする方針を選んでしまった。困った性格である。
文庫・選書新刊情報ページでどうもうまく情報を取得できてゐないことがあるやうな気がする。年末年始の休みでちょっと見直してみよう。新ISBNの問題もあることだし。
Amazon.co.jpから、『ベイジアンネットワーク技術』(2500円+税/東京電機大学出版局)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。ページを開いても、何だかさっぱり判りませんでした。ちょっと悲しい気持になってしまひました。
bk1から、奥村晴彦『LATEX2ε美文書作成入門(改訂第4版)』(3180円+税/技術評論社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。どこが新しくなってゐるのかすぐには判らないが、これからじっくり見てみよう。改訂の度に買ってしまふが、まあ仕方がない。
恩田陸『中庭の出来事』(1700円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読みながら出勤。「バックシャン」といふ言葉が出てきて驚愕する。今どきそんな言葉が通じるのか。しかし、検索してみると通販サイトで散見される。どうも元来の意味とは少し違ふ語感を持って使はれてゐるやうだ。ちなみに英語のbackとドイツ語のschönを繋いで作った日本の言葉である。
バックシャンに驚いて、bk1に本を註文してしまった。
●ゆうきとも『人はなぜ簡単に騙されるのか』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●安田 敏朗『「国語」の近代史』(880円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(大森望編訳/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●中島義道『醜い日本の私』(1000円+税/新潮選書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ニール・ゲイマン『アナンシの血脈(上・下)』(金原瑞人訳/各1800円+税/角川書店)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]/下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ジュリアン・バーンズ『イングランド・イングランド』(古草秀子訳/2200円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
以上。また騙され本を買ってしまった。
Spin [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Powells.com] やうやく読了。賞をとるだけのことはあって、判りやすい。いい話である。これまで日本で紹介されたロバート・チャールズ・ウィルスンの作品は、特殊な能力を持つ人間が普通の人々の中で暮らしてゐる話だが、さういふ話をウィルスンは次第に書かなくなり、何年も前から普通の人々がそれまで考えたこともなかったやうな状況の中に放り込まれたときにどんなふうに生きていくかといふやうな話を書いてゐると思ふ。The Harvest (1992)、Darwinia (1998)、Bios (1999)、The Chronoliths (2001)などはさういふ作品だらう(Blind Lakeは未読)。何か人類の叡知を超えた存在が人類の運命に介在してきたやうだといふところも共通してゐる。本書では、ある日、地球がすっぽりと何か不思議な膜で包まれてしまふのである。そして、その膜の内側と外側では時間の進み方が全く違ふ……。このままでは数十年後には太陽の膨張とともに地球は消滅するに違ひない。
本書では特別な才能を持った登場人物も出てくるので、初期の作品の雰囲気を少しだけ持ってゐるやうな気がする。何だか訳が判らない終はってしまふ結末ではなく、すっきりとしたすがすがしい場面で終はるので、さうなると賞をとれるやうになるのかと妙に納得してしまふ自分が悲しい。本は納得するのではなく、感動しなければならないのに。
昨日本を買ったのを忘れてゐた。
●本村陽一&岩崎弘利『ベイジアンネットワーク技術』(2500円+税/東京電機大学出版局)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
をAmazon.co.jpに註文。どうしてこんな本を註文したかは秘密だ。
訳者の山岸真さんからグレッグ・イーガン『ひとりっ子』(山岸真訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。
bk1から、ロバート・ジョーダン『竜神飛翔1 闇王の魔手』(斉藤伯好・月岡小穂訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(山岸真訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』(金子浩訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、山田祥寛『MySQL逆引きクイックリファレンス』(2600円+税/毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。『ひとりっ子』が2冊になってしまったけれども、誰にも譲る予定はないので、読みたい人は自分でご購入願ひます。
MySQLの本は大いに期待できさう。判りやすさうな感じがする。あまり他の本で見かけない文字列処理についても判りやすく書いてある。
PC133/512MB(グリーンハウス)を職場に出入してゐる業者から二枚購入したのだが、私が使はうと思ってゐたものではどうしてもうまく動かなかった。一応1GBは認識されるのだが、動きが不安定で、いろいろなエラーが出てやがて動かなくなってしまふ。原因は判らない。最大メモリ容量は1GBのはづなのに。そこで、Dell OptiPlex GX150に差したら動いた。でもこの機種の最大メモリ搭載量は512MBなのだった。一枚余ってしまふ。とりあへず、外した256MBを職場で使ってゐるものに差して使はう。
ところで、このOptiPlex GX150はキーボードを認識しなくなってゐることに気がついた。これはポートがいけないのかと考へ、USB接続のキーボードを註文してみた。私は浅いキーが好きなので、KensingtonのSlimType Keyboardにした。今回は、九十九電機に註文。4980円
+消費税+送料である。
すでに多くの報道がなされてゐるが、Amazon.co.jpにOTAKUストアなるものが開設されたといふ。ちょっと覗いてみたが、何だか異様な雰囲気である。私は使はないなあ。
Amazon.co.jpのBest Books of 2006の各分野をまとめて一度に表示できるページを作らうと試みたが時間がなくて完成せず。近いうちに整備したい。
和田誠『装丁物語』(1000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。延々と装幀の話が書いてあって実に楽しい。その中で、装丁といふ字を使ふか装幀といふ字を使ふかといふ部分があった。元々は装訂といふ文字を使ってゐたといふ話が紹介されてゐて、それを知って以来は装丁といふ字にしてゐると書いてあった。元々何が正しいと云っても、誰も使はない文字ではどうしようもない。明治大正の作家は装幀といふ字を使ふことが多かったやうなので、私は装幀といふ文字を使ひたい。「装幀に就いての私の意見」芥川龍之介とか、「装幀の意義」萩原朔太郎とかがすぐに例として上げられる。もう一つ、バーコードについての個所は何とも云へない気分になった。商品管理といふ点での価値は認めるが、同時にデザインを損なふ醜いものであることも否定できない。高校生の頃(中学生だったか)、The Magazine of Fantasy and Science Fictionといふ雑誌の表紙にバーコードが入るやうになったときには、雑誌を毎号買ふのはやめようかと真剣に考へたことを思ひだした。すぐに慣れてしまったけれど。はやく埋め込み式の微小電子タグに置き替へてもらひたいものである。
Spin [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Powells.com] は残り20ページ。どうしてまだ読み終はらないんだ!
bk1から、恩田陸『中庭の出来事』(1700円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、アリス・キンバリー『幽霊探偵の五セント硬貨』(新井ひろみ訳/820円+税/ランダムハウス講談社文庫) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、『吟遊書人』(1429円+税/毎日新聞社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、和田誠『装丁物語』(1000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、デイヴィッド・エディングス『神々の約束』(嶋田洋一訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、『実践ハイパフォーマンスMySQL』(3600円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。
『吟遊書人』が期待以上にいい。神保町に通ひたくなる本である。残念ながら私は今は通へる距離に住んでゐないが。『装丁物語』も本に対する愛に溢れた本。もっと本を買ひたくなってしまって困る。美しい本の装丁は味はひ深い。
MySQLの本は、他の似たやうな本に書いてゐないやうな素敵なことがたくさん載ってゐるやうな予感がする(この文、「やうな」が妙に多いな)。でも今はまだ予感だけ。
bk1に、
●山田祥寛『MySQL逆引きクイックリファレンス』(2600円+税/毎日コミュニケーションズ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文してしまった。またこんな本を! どういふ訳か、これさへあればMySQLにおけるさまざまな技を駆使できるんぢゃないだらうかといふ気がしてしまふのだ。それで、どうしても欲しくてたまらなくなるのである。どうしてさうなってしまふのだらう。
書評情報や新刊・近刊情報RSSで幾つか情報取得に失敗するものが見受けられたので、二つほど修正。一つは数日前に不調だったけれども、いつの間にか自然治癒した模様。
眠い。どうしてこんなに眠いのか。
bk1に本を註文。あまりにも眠いので、つい。
●ロバート・F・ヤング『ピーナツバター作戦』(桐山芳男編/1600円+税/青心社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●ロバート・ジョーダン『竜神飛翔1 闇王の魔手』(斉藤伯好・月岡小穂訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(山岸真訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』(金子浩訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文。眠いので今日はこれで。結局眠気は本の註文では収まらないのである。
福岡天神の紀伊國屋書店が来年三月末で閉店するといふ[天神経済新聞]。この頃、大型書店が近いところにたくさん出来たので、古くて狭い店舗を手放して、郊外に広い(約900坪)の新店舗を開店するらしい。
Amazon.co.jpから、MySQL Cookbook, 2nd Edition [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。これは分厚い! これだけ厚いと根拠なく役立ちさうな気がしてくるから不思議なものである。中身はこれからじっくり見ることにしよう。
発作的にbk1に、
●『実践ハイパフォーマンスMySQL』(3600円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文してしまった。「読者のMySQLの技術を一段高いレベルに引き上げ」てくれるらしいのだ。
Spin [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Powells.com] は残り55ページ。遅すぎる!
早川書房から、テリー・グッドカインド『魔教の黙示4 —希望の消えた町—』(佐田千織訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]をいただきました。ありがたうございました。
「各地の公立図書館で、雑誌などから写真や記事を切り取ったり、専門書に蛍光ペンで線を引いたりするなど、図書を傷つける行為が増加している」といふ[本よみうり堂]。それがなぜいけないのか判らない人たちも多いらしい。一体どういふ考へなんだ。そんな奴らは呪はれればいいのだ。呪はれよ、邪悪な者たち! 本を蔑ろにする奴は地獄へ落ちよ!
と怒ったところで疲れてしまったので、また明日。本の購入もまた明日だ。
Amazon.co.jpから、 Linux WORLD 2007年1月号(1580円/アイ・ディ・ジー・ジャパン)[Amazon.co.jp]と日経Linux 2007年1月号(1490円/日経BP出版センター)[Amazon.co.jp]が届く。日経Linuxは附録がDVD-ROMだったのでがっかり。困ったな。やはりDVDドライヴを買はなければ。
Spin [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Powells.com] を読み進める。残り70ページ。
今日は本を註文しようかと思ってゐたが、疲れたので寝ることにする。
buecher.deのデータファイルをダウンロードした。どんなふうに使はうかと思って圧縮ファイルを展開したら、484MBにもなった。XML形式のデータファイルなので、ごく普通のエディタで開けるかと思ったが、やはり大き過ぎた。Terminalからlessで中を覗いて見たら、途中で表示できなくなった。変だと思ってgrep "product id=" ファイル名とやって件数だけでも出さうとしたら、結果が1と表示される。変だと思ったが、どうやら書籍データの部分が改行なしで収納されてゐるやうなのだ。何らかのスクリプトで一行づつ読込んで変換したり抽出したりしようと思ったのに、全データが一行ではどうすればいいのだ。大きさで十等分にでもしてから処理しようか。csplitコマンドを使へばできるでせう。
昨日に引き続いて年が変はるときのことを考へてみると、新書や文庫の新刊情報の取得には2006年といふ検索条件を使ってゐるので、それを全部修正しなければならないやうだ。作ったときに、とりあへず今動けばいいといふ怠惰な気持だったのがいけないのだ。私はいつも問題を先送りして済ませることが多いやうだ。困ったものだ。
読むのをやめて机の上に放置してゐた、ロバート・チャールズ・ウィルスンのSpin [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, Powells.com] を再び読み始める。つまらなくて放置してゐた訳ではないのだ。つい別の本を読んでしまってゐただけである。読むのを再開したのを機会に、そろそろPS Publishingから刊行されるはづの、
○Julian (PS Publishing, £10/$18, 12/2006) [amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
をAmazon.co.jpに註文。ページ数が判らないのが不安だ。薄すぎても厚すぎても嫌だ。
今年もあと三週間ほどで終はらうとしてゐる。思ひ出したくないので、忘れたふりをしてゐたが、2007年1月1日からISBNが変はるのである[日本図書コード管理センター]。ISBNを使って検索するさまざまなページを私は作ってしまってゐるのだが、あちこち作り替へなければならないのか。面倒くさいな。Amazon.co.jpなどは、新ISBNからASINを規則的に生成できるといふし、従来のリンクは変更の必要なしといふのでそんなに心配はないものの、「2007年1月1日以降、新ISBNでのサーチが一時的に行えなくなる場合があります。」と書いてある。書店によって新番号で検索しなければならなかったり旧番号を使はねばならなかったりするだらうから、混乱は免れまい。
『Yの真実』(岸本紀子・福岡伸一訳/2200円+税/化学同人)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を最後まで読むがやはりあまり面白くなかった。理由は昨日書いたとほり。
さて、次は恩田陸『中庭の出来事』(1700円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を読まうと思って探したが見つからない。あれ? 変だな。12月1日に註文したはづなのにまだ届いてゐないのか。不愉快だから本を註文しようと思ってbk1の自分のアカウントにログインしたら買物かごにまだ残ってゐた。まだ註文してゐなかったのだ。道理で届かない訳だ。
それと一緒に他の本も註文した。
●『吟遊書人』(1429円+税/毎日新聞社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●和田誠『装丁物語』(1000円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●デイヴィッド・エディングス『神々の約束』(嶋田洋一訳/840円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●奥村晴彦『LATEX2ε美文書作成入門(改訂第4版)』(3180円+税/技術評論社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
以上四冊を註文。控へ目である。
なぜか、
●スティーヴ・ジョーンズ『Yの真実』(岸本紀子・福岡伸一訳/2200円+税/化学同人)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を購入。五分の四くらゐまで読んだが、あまり面白くないな。知ってゐることが多く(特に最初のY染色体に関する話)、知らなかったことは、知らなくても別に構はないことが多かったりする。全然面白くない訳でもなく、何とも云ひ難い本だ。
東京創元社から、ロバート・E・ハワード『魔女誕生』(宇野利泰・中村融訳/880円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]をいただく。ありがたうございました。このコナン全集は一気に読むと勿体ないので、少しづつ読んでゐる。だから、まだ第一巻の途中なのだ。
アメリカのSF情報誌Locusの12月号が届く。中身に目を通すのは明日だ。今日はもう休みたいので。
buch.deのアフィリエイト承認のメールが来た。疑ってすまなかった。やはりドイツの書店が好きです。しかし、スロヴェニアの書店からは連絡なしのままなのか。スロヴェニアがかなり嫌ひになった。
『失われた町』(1600円+税/集英社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]読了。30に一つ町が消えるといふ設定はSF的で、面白かった。ただ、描かれる人間関係があまりにも濃厚で私にはちょっと厳しかった。さういふ緊張感に満ちた設定なんだらうけど、苦手なのだから仕方がない。とはいっても、よかったんですけどね。特に結末。
普通の人たちが特殊な状況に放り込まれたときの姿を描くのは、ロバート・チャールズ・ウィルスンに似てゐるやうな気もする。邦訳されてゐるのは、特殊な人が普通の人々の中で生きて行く話だが、次第にさういふ作品よりも、普通の人々を描くやうになったのではないだらうか。変な塔が忽然と出現したり、ヨーロッパが消滅してしまったり。ウィルスンの方が遥かに異変の規模が大きいけれど。最新作では地球がすっぽりと膜に包まれてしまふのだ。
『失われた町』(1600円+税/集英社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を手に取って出張。ハードカバー一冊よりも文庫本二冊の方がいいのだが、読みかけなのでこれを。
久しぶりに外から自分のサイトを観て、表示速度などを確認する。まあ、こんなものか。13インチの画面で見るとちょっとつらい。ブラウザの文字表示を一回り小さくするとちゃうどいいやうだ。いつもは19インチの液晶モニタで観てゐるので。
このページの更新を外からするのも久しぶりなので、うまくできるかどうか些か不安である。更新するほどの内容もないのだけど。
あおい書店が11月30日に栄に出店した名古屋本店は700坪の売り場に50万冊をとり扱ってゐるといふ[サカエ経済新聞]。栄地区では、他の大型書店の縮小が続いてゐるといふ。といふ訳で(といふのは嘘だが)明日は名古屋出張です。
今日は『失われた町』(1600円+税/集英社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]を手に取って出勤。出だしはいい感じである。
ドイツのbuch.deとスロヴェニアのGerila.comからは何の反応もない。ドイツとスロヴェニアが少し嫌ひになりかけてゐる。
昨日申し込んだLinkShareの登録は承認されたが、既にここは登録してあったことに気がついた。再登録が必要なのは、屋根裏書庫の方だった。まったくどこまで愚かなんだか。
仕方がないので、前から登録してある方の「登録サイト」を屋根裏書庫に変更してみた。変更できたやうなのだが、どうしてかう簡単に変更できるのだらう。これなら、大人しいサイトで承認を受けて、あとで怪しいサイトへ登録を変更すれば審査を逃れることが可能ではないのか。私はこのまま見逃してもらへると楽でいいのだが、どうも釈然としないのである。
buecher.deは登録が承認された。通知メールのリンク先が英語サイトだったのでこれからは楽になりさう。今までドイツ語サイトしか知らなかったのでかなり不自由してゐたのだ。ここは何か大容量のデータファイルがダウンロードできるやうなので、そのうちダウンロードしてみたい。昨夜ダウンロードしようとしたら、時間がかかり過ぎるやうなので、終始したのである。有用な書籍情報がたっぷり入ってゐれば嬉しいのだが。
「貸し出し手続き確認装置」(BDS=ブック・ディテクション・システム)を導入したところ、行方不明になる書籍が例年の約2割程度に抑えられた」といふ記事があった(東京新聞)。宇都宮の二つの図書館の話である。2004年6月の点検では一年間に計約七千冊が行方不明になってゐたといふ。七千冊とは! 本を盗む奴は地獄へ落ちるがいい。と私が呪ってもどうにもならない。万が一外部に持ち出されても、ICチップで図書館外の位置も確定できればいいのに。図書館の本を盗んで自宅でくつろいでゐるところへ図書館警察の部隊が突入してきて、本を奪回するのだ。いづれさうなる。きっとさうなる。
アフィリエイト収集熱が再燃した私は、このサイトもLinkShareに登録した。以前は登録してゐたのだが、「サブアフィリエイトサイト」が廃止されて登録が抹消されてしまってゐたのである。書店のアフィリエイト・プログラムは、登録することによっていろいろな検索などに有効なAPIが利用できたりすることがあるので、申し込んでおくといいことがあるかも知れない。収益といふ点ではあまり期待できず、本サイトもアクセス数は、このところしきりに自慢気に書いてゐるやうにどんどん増えてゐるが、アフィリエイト収益は減少傾向にある。不思議である。あいつにだけは得をさせたくないと思はれてゐるのだらうか。
紀伊國屋書店からPHP PEAR (EUR 39,90, Galileo Press, Juni 2005) [Amazon.co.jp, Amazon.de, 紀伊國屋]が届いた。分厚い本が届くと嬉しい。いろいろなことが判るやうな気がして、得した気分になるではないか。ドイツ語だからいろいろ読み取れないとは思ふけれども。
bk1からは、池上永一『やどかりとペットボトル』(1200円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、スティーヴン・キング『ダーク・タワー 7〔中〕 暗黒の塔』(風間賢二訳/857円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ピーター・ディキンスン『キングとジョーカー』(斎藤数衛訳/838円+税/扶桑社ミステリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、ガイ・ダヴェンポート他『紙の空から』(柴田元幸編訳/2500円+税/晶文社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]、三崎亜記『失われた町』(1600円+税/集英社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。思はず、『やどかりとペットボトル』を手に取って読んでしまった。あまりにも可笑しくて笑ひながら読み終へた。小説よりも面白いやうな気がする。しかし、やどかりもペットボトルも出てこなかったのではないか。出てきたとしても、特に印象に残る文章では登場してゐない。面白かったからいいのだけど。やどかりとペットボトルに興味があって買った訳ではないし。
先日買った『ロシアの郷土料理』(東洋書店/1800円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]に載ってゐた、「ライ麦パンのスープ」を作ってみた。不味かった。強烈に不味かった。今日は、林檎を五個ばかり砂糖と赤ワインで煮込んでみた。強烈に不味かった「ライ麦パンのスープ」にこの林檎を入れて食べたら美味かった。冷たいどろどろのアップルパイを食べてゐるかのやうである。材料がほとんど同じだから、当然のことかも知れない。しかし、どろどろのアップルパイに変身した「ライ麦パンのスープ」は嘔吐したアップルパイに似てゐると一瞬思ったことは内緒だ。
Sankei Web書評欄RSSのリンクが間違ってゐることと、引用元のページ構成が少し変って情報を取得できなくなってゐるやうだといふことに気づき、修正する。
海外書店のアフィリエイト蒐集家と化してゐる私は、ドイツのbuecher.deとbuch.de、さらにスロヴェニアのGerila.comに申し込んでみる。Gerila.comはスロヴェニアにあるけれども、セルビア語の本を中心とした旧ユーゴスラヴィアの書籍を扱ふ書店だ。実は4月にも申請したのだけれど、ずっと審査中だったので、忘れたふりをして再度申し込んだ。今度は返事が来るだらうか。
今日から12月である。一年で最後の月である。が、そんなことは私にはあまり大した意味をもたらさない。いつものやうに本を買ひ、本を読むだけである。ただし、いつもの月より少し多めに。年末だから仕方がないでせう。
bk1に、
●恩田陸『中庭の出来事』(1700円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●アリス・キンバリー『幽霊探偵の五セント硬貨』(新井ひろみ訳/820円+税/ランダムハウス講談社文庫)
[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
を註文。恩田陸はいつも買ふことにしてゐるので。キンバリーのは、古本屋の店主(女)と何十年も前に捜査中に殺された警官の幽霊(男)が事件を解決する話。シリーズ第二巻。第一巻は原書で読んだのだが、第二巻は持ってゐなかったやうな気がするので、これを機会に読んでみよう。
Amazon.co.jpには、
Linux WORLD 2007年1月号(1580円/アイ・ディ・ジー・ジャパン)[Amazon.co.jp]
日経Linux 2007年1月号(1490円/日経BP出版センター)[Amazon.co.jp]
を註文。Linux WORLDはなんと今号で休刊だといふ。可哀想なので註文した。日経Linux 2007年1月号は、特集が「Vine Linux 4.0を使いこなす」といふものなので、予約註文。たうとうLinuxの雑誌は日経Linuxだけになってしまったやうな気がする。最後の一誌を応援するために定期購読をしようかとも考へてしまふ。
和書でも雑誌には黒の丸は付けないのだ。