6月30日(金)

 本とは直接関係はないけれども、Googleのニュースを一つ。Google.comがネット決済サービスに進出するといふ。ネット決済といへば、eBayが先行してゐるわけだが、これを追走することになる。一定の条件では手数料を無料にするといふのだから、やはりGoogleは恐ろしい。[Nikkei Net IT+Plus]

 今日は朝方から夕方までサーバーに接続できなくなってゐた。ルータの異常である。この頃、調子が悪いので、買ひなほさうかと思案中。

 昨日までにISBNの自動追加がどうしてもできない理由が判った。10桁の整数を計算機が扱へないらしいのだ。そこで型指定を整数から"varchar"にしたら問題なく入力できた。簡単なことなのに、気づかなかった。それで新書新刊情報のページAmazon.co.jp紀伊國屋書店へのリンクも自動生成するやうにする。が、ISBN自動取得の精度が低く、ちゃんと取得できるものの割合はあまり高くない。少しづつ増やしたいと考へてゐる。
 さらに、各新書の既刊書リストを作る仕組みも作った。2000年1月からの刊行分が新しいものから古いものへと順に並ぶやうになってゐます。しかし、一部本が重複して表示されることがあったりするが、完璧なリストではないので、お怒りにならぬやう。一部に欠失もあるやうだ。次は書名・著者名検索だ。それでとりあへずは一段落といふことにさせてもらはう。
 その後は、文庫新刊情報だらうか。

 今日はもう眠くて本の註文もできない。明日買ふことにしよう。


6月29日(木)

 書籍関係のニュースから。
 DeNAが書籍・雑誌の販売サイト「ビッダーズブックス」を開設したといふ報道があちこちで(日経プレスリリース, CNET Japan, INTERNET Watch, ITmedia)見られるが、これって利用者にとっては新たにオンライン書店が一つできたといふだけのことではないのだらうか。「ビーケーワンおよび富士山マガジンサービスの保有する商品データを、「アフィリエイト2.0」を用いて一括登録し、再構築した」といふだけなら、さういふことだと思ふ。どうしてニュースになるのかよく判らない。

 よく判らないけれど、私もこのアフィリエイト2.0といふのに登録したら何かいいことあるのかな思って申し込み画面に進んでみたら、自分がすでに会員であることを発見した。いつの間に!

 もう一つ、Google.comはドイツ大手出版社のWBGが「Google Books Library Project」に対する訴えを取り下げたと発表した(Google Blog)。へえ、さうなのか。(日本語で読みたい人はInternetWatchで)。

 さて、肩の痛み、特に左肩から肘にかけての痛みは一向に軽減しない。今日は、VineLinuxでクリック一回でフォルダやファイルが開くようにできることを発見し、設定してみた。これは楽だ! 私は実はダブルクリックが苦手なのだ。特に左手が。失敗して何回もダブルクリックを試みることになると、たちまち10回くらゐかちかちしなければならなくなり、常々この負担は大きいと思ってゐたのだ。明日から、痛みも和らぐかも。

 bk1から、アーシュラ・K・ル=グウィン『ギフト』(谷垣暁美訳/1500円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届いた。あ、まだ届いてゐなかったのか。すっかり受け取ったつもりになってゐた。

 一緒に註文したチャールズ・ストロス『シンギュラリティ・スカイ』(金子浩訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]は、まだ34ページだ。7ページから始まってゐるので、今日は28ページしか進まなかったといふことになる。これでは英語の本と同じではないか。もちろん、英語の本が日本語と同様の速さで読めるやうになった訳ではなく。日本語の本が英語の本と大差ないくらゐ遅くしか読めなくなったといふことだ。情けない。

 新書新刊情報のページ(昨日までリンクを間違へてゐたことに気がついた)がどうも変だと思ったら、日本語で検索ができないのだった。なぜだ、今までにこんなことはなかったのに。いろいろ調べてみたら、文字コードがいけなかった。utf8_generalとutf8_unicodeは違ふものだったのか。utf8_generalで統一したら検索はできるやうになったが、データ更新(ISBNの追加)はどうしてもできない。一体どうなってゐるのか。


6月28日(水)

 昨夜はあの後、「あ、バックアップ・ファイルがあるぢゃないか!」と気がついて、rsyncがバックアップの自動更新を行なふ前にバックアップのコピーを作る。それを使って大きな混乱もなくほぼ復旧。初めてバックアップの意味を理解したやうな気がする。しかし、どうもMySQLが思ふやうに動いてくれない。何がいけないのか判らない。今後の新刊自動更新はちゃんと動くのだらうか。

 bk1から、チャールズ・ストロス『シンギュラリティ・スカイ』(金子浩訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。今すぐ読み始めたい。Ian MacLeodのThe Light Ages。[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が目下80ページで調子よく読み進めてゐるところなのだが、やはりこちらをさきに読みたい。

 また首が痛くなってきた。前のやうに首が回らなくなるのだらうか。首よりも僅かに低い、両肩から首にかけての比較的広い領域に痺れのやうな嫌な感覚が広がってゐる。嫌な感じである。明日、前回のやうに、首が回らなくならないやうになったらどうしよう。


6月27日(火)

 PHPスクリプトの書き間違ひで、このところ熱心に取り組んできた「新書新刊情報ページ」と「bk1注目新刊リスト」のページの情報を一瞬にして失なふ。応急処置に一時間近くを要し、本当に無駄な一日になってしまった。こんなことしてゐる暇はないのに!
 復旧作業で疲れ切ってゐるため今日はこれだけ。


6月26日(月)

 先日作ったbk1予約図書登録通知RSSは調子が悪いと書いたが、Firefoxの追加機能Sageを使ふと何が新入荷なのか判りにくいのだが、MacOSX専用ブラウザのSafariのRSS閲覧機能を使へばちゃんと新入荷本が新規に追加されて表示されることが判った。といふことで、自分の目的にはこれで十分なので改良する意欲は消散した。

 新書新刊情報のページに新書売上げランキング情報が掲載されるやうにした。Yahoo! Books経由のトーハン情報である。このページを作ってゐるときに気づいたのだが、岩波新書の6月の新刊の4冊のうち2冊はbk1において、「岩波新書」とか「新赤版」で検索しても決して検索結果に出てこないのである。なぜだらう。ちゃんと「岩波新書」といふ文字は入ってゐるのに。

 早川書房からSFマガジン2006年8月号 [amazon.co.jp, bk1]をいただく。ありがたうございました。今月号はスタニスワフ・レム特集である。小説が掲載されてゐないのが残念。


6月25日(日)

 本に関するニュースから。
 2004年の9月に火災がおきて5000冊の本を消失し、さらに62000冊が消火活動の際に損傷を受けたとして、世界に衝撃を与へたAnna Amalia Bibliothekだが、この度、マインツ市が歴史的に重要な図書248冊を寄贈したといふ。火災による損失を補ふためだが、復旧には30年はかかるらしい。今でもAnna Amalia Bibliothekのホームページは燃え盛る炎をあげてゐる図書館の悲惨な画像をトップに掲載し、復旧のための寄付を募ってゐる。この写真を見るたびに心に痛みが走るが、寄付をすると私の懐が痛むので、残念ながら私は復旧にはまだ協力できないでゐる。

 新書新刊情報のページを作ってみた。数日前にも書いたが、この頃新書の数がずいぶん増えた。毎日の新刊リストを見ても、書店の店頭で新刊書を見ても、数が多くて見逃してしまふことがある。といふことで、私が買ふ可能性の高い出版社の新書を中心に、新刊情報を自動的に集めてきて提示してくれる素晴らしいサイトを作ったといふ訳だ。私の好みで出版社を選んでゐるので、万人に便利なものではないのは云ふまでもない。残念ながらリンクを張れた書店はbk1のみ。私が最もよく和書を購入する書店だからだ。何れにせよ、まだ作りかけだが、少しづつ情報を増やしていくといふことで。自動的に新刊情報を集めてくるはづだが、目的通りに働くかどうかもまだはっきりはしてゐない。

 bk1に本を註文。
●チャールズ・ストロス『シンギュラリティ・スカイ』(金子浩訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
●アーシュラ・K・ル=グウィン『ギフト』(谷垣暁美訳/1500円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]
以上2冊。ストロスにはちょっと期待してゐる。ル=グウィンは(大きな声では云へないが)読まないかも知れない。

 ニック・ランド『言語と思考』(1800円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]をざっと読む。言語は思考を決定するかといふ「サピア-ウォーフの仮説」には強く心惹かれるのではあるが、どうやら「決定」はあり得ないやうである。多少の影響はあるのかも知れないといふ程度か。でも、SF的には強い影響を与へる方が面白い。言語で世界認識が変はるといろいろと面白いのだが。だから、私は科学的な根拠はないものの、それなりに個人の世界観に言語は影響を与へてゐると信じたい。だから新しい言語を習得することは新しい世界を見ることになるのだと信じれば、外国語を学ぼうといふ意欲も高まらうといふものだ。


6月24日(土)

 ISBN検索でYahoo! ブックスの検索もするやうにした。Yahoo! ブックスと7&Yの関係が未だによく判ってゐない私である。

 bk1から、中沢港『Rによる統計解析の基礎』(1800円+税/ピアソン・エデュケーション)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。Amazon.co.jpからは、Theodora Goss In the Forest of Forgetting [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。

 東京創元社から、マイクル・ムアコック『額の宝石』(深町眞理子訳/800円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]とエドモンド・ハミルトン『ラジウム怪盗団現わる!/小惑星要塞を粉砕せよ!』(野田昌宏訳/1000円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]が届く。ありがたうございました。

 早川書房から、テリー・グッドカインド『魔教の黙示 1』(佐田千織訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋, Yahoo! Books]をいただいた。ありがたうございました。

 中島義道『狂人三歩手前』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。面白いけれども、気分は憂鬱になる。なぜだらう。

 眠くてもう駄目です。続きは明日。


6月23日(金)

 数日前に作ったbk1新刊予約本リストはどうも調子がよくないやうだ。どれが新規に追加されたのか、私のRSSリーダーではよく判らないのだ。時間がとれたら週末に改良してみようかと思ってゐる。解決法は考へてゐるのだが、時間があるかどうかが問題だ。

 『Web 2.0 BOOK』(1800円+税/インプレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を読んだ。そこで、今年3月にオンライン・ワープロWritely.comをGoogleが買収していたことを今頃知ったのだが、どんなものかと試してみようと思い、登録しようとしたらできなかった。Googleシステムへの移行が完了するまでは新規登録を中止しているといふ。残念。でも、先日のspread sheatが期待外れただったので過剰な期待は禁物だが。
 そのGoogleだが、効果に応じ課金するネット広告を試験導入するらしい(日経)。「妨害クリック」があるので、さうせざるを得ないでせう。
 ところで、中国Googleの谷歌といふ名称に対する反対運動が起きてゐることを初めて知った。醜くて不快だ、失望したぞといふ人が多いらしい。変更案としては狗狗が一番人気、二位がGoogleといふアルファベット表記、三位が够了となってゐる。しかし、五位の谷歌谷妹情谊长といふのは何ですか(→NoGuge.com)。

 Amazon.co.jpから、日経Linux 2006年7月号(1490円/日経BP出版センター)[Amazon.co.jp]、Charles Stross The Hidden Family (Tom Doherty Assoc Llc, $7.99, 5/2006)[Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Mike Resnick New Dreams for Old ($15.00, Pyr, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Elizabeth Bear The Chains That You Refuse ($14.95, Nightshade Book, 5/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Emmanuel Paradis Analysis of Phylogenetics And Evolution With R ($49.95, Springer Verlag, 7/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届き、bk1から、クリストファー・ファウラー『白昼の闇』(高橋恭美子・豊田成子・山田久美子訳/2100円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、中島義道『狂人三歩手前』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、ニック・ランド『言語と思考』(1800円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。本が届くと嬉しいものである。中島義道を読んでしまひさうな気がする。

 この頃、勤務先の方ではMacを使ふ時間が減ってしまった、今週は二日ほどMacを起動すらしなかったやうな気がするくらゐである。私は勿論Windowsは使はないので、専らLinuxを使ってゐる。なぜかといふとMacOSX(PowerMac G4)が遅いからである。最新のMacを買へず、中古PCで動かすLinuxの方が遙かに速いからだ。でも、日経Linuxの「インテルMacでLinuxを満喫する」といふ記事を読んで、やはり欲しくなってきてゐるのだった。困ったものだ。誰か私にIntel Macを一台譲ってくれたりはしないだらうか。
 あまり使はないでゐたら、ソフトウェアのバージョンが次々に上がってゐた。AutoPull for Mac OSXとかOpera 9とか、Camino 1.0.2Carbon Emacsなどである。特に私が愛用してゐるのが、AutoPull for Mac OSXである。クリックしなくてもメニューがするりと降りてくるやうにするものである。腕が痛くなるので極力クリックの回数は減らしたい。Linuxではかういふものはないのか。

 今日はnetbib weblogの記事「LaTeX-Vorlage für die Abschlußarbeit」経由で、XeTeXなんてものを見つけた。ユニコードが使へるといふMacOSX用のTeXである。今の私のpLaTeX環境だとユニコードが使へないのだ。これは是非使ひたいが今日は試す時間がない。


6月22日(木)

 いろいろ試したいこともあったが、頭痛のためこれから風呂に入ってすぐに寝なければならない。いつもの側頭部に加へて、首の後ろから肩にかけて痺れるやうな鈍い痛みが感じられる。激しい肩凝りと頭痛が一緒になったやうな感じである。それにいつもの微かな吐き気が。やれやれ。

6月21日(水)

 bk1篇〈SF&ファンタジイ新刊情報〉の精度を高めてみた。さらに〈海外文学セレクション〉と〈創元ブックランド〉の項を追加した。RSSの方も修正したいが作業できるのは週末か。
 この頃、自分が結構新書好きだといふことに気がついた。といふことで新書新刊情報のページを作らうと思ひ、準備を始める。

『Web 2.0 BOOK』(1800円+税/インプレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を半分くらゐまで読み進める。Amazon系のWeb serviceについては他所ではあまり見かけない内容を紹介してゐるのがよかった。

 通勤時間に読み始めたのは、Ian MacLeodのThe Light Ages。[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]である。まだ30ページ。全体で490ページ近くなるので先は長いが、それならそれでもいい。魔法が働く別世界を舞台にしたチャールズ・ディケンズだとか。


6月20日(火)

 bk1は検索が遅い。愛用してゐる書店なのだが、検索が遅い。これは致命的である。何とかならないものか。で、何とかしてみたいと画策中。

 そのbk1に本を註文。
●中沢港『Rによる統計解析の基礎』(1800円+税/ピアソン・エデュケーション)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
 今日はこの一冊だけ。仕事用。統計解析の基礎が判ってゐないので、私にはこんな本が必要かも。

 そのbk1から本が届く。柴田元幸編訳『どこにもない国』(2200円+税/松柏社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]と、小川浩・後藤康成『Web 2.0 BOOK』(1800円+税/インプレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]の2冊である。Web 2.0の本をさっそくぱらぱら捲って眺めてみたら、知らなかった意外な事実に驚くことは少なくなったものの、なるほどさうだったのかと思ふことがあったので、わたしにとってはそれで十分である。


6月19日(月)

 今日も少しだけPHPスクリプトの書き換へ。河出書房新社近刊情報RSS(RSSリーダ機能のないWWWブラウザで見るのは困難です。RSSリーダに登録してご覧下さい)を変更。ファイル名は変はらないが、閲覧しようとするたびに河出書房までアクセスしに行かないやうにした。といふわけで更新は一日一回となる。突然読めなくなってしまったではないかといふ方は本サイト管理者までご連絡下さい。私の環境では問題なく読めるので、対応は困難かも知れませんが。

 その他、いくつかの修正など。

 bk1に本を註文。
●中島義道『狂人三歩手前』(1300円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●ニック・ランド『言語と思考』(1800円+税/新曜社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
今回は2冊のみ。


6月18日(日)

 キャサリン・カーツ(Katherine Kurtz)といへば日本では〈グウィネド王国年代記〉が1992〜93年にかけて邦訳されて人気を博したといふ記憶はないのだけれども、英米ファンタジイが好きな人で知らない人はゐないと思ふ(さうでもないか)。さて、そのKatherine Kurtz & Scott MacMillan夫妻が住居を売りに出したといふ世界を震撼させるやうな大ニュースが入ってきた。Holybrooke Hallといふその邸宅はチューダー・ゴシック様式の929平方メートル(300坪くらゐか)の広さがあるらしい。もともと2323平方メートルあった館を四分割してそのうちの一つが今回売りに出されてゐるとかいふ辺りの説明はよく判らない。この手の館を買ったことがないもので。キャサリン・カーツは20年前にアメリカからやって来てここに住んでゐたとか。今はアイルランド国籍を有するといふ。20年といふことは〈グウィネド王国年代記〉はここでは書いてゐないといふことになる(1970〜73年刊行だから)。買ってみようといふ方は6月28日にダブリン近郊のどこかで開催される競売に参加なさるのがいいと思ふ。最低価格は3500万ユーロである。詳細はこちらのThe Irish Timesの記事を
 買ってみようかと思ったが、28日は水曜日だ。仕事が休めないので競売会場に行けないな。

『証言の心理学』(740円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。人の記憶、特に自分の記憶がまったく信用できないことはよく判ってゐるが、「証言」といふ状況ではそれが実に恐ろしい結果をもたらすことを恐ろしいほどまざまざと見せつけられる本であった。

 bk1の「注目の予約新刊」の更新を知らせるRSSを作ってみた。bk1は、毎日の新刊本とか、売上げTOP10のRSS配信はあるのだが、他にはないやうだし、これから増えさうな気配もない。といふことで、自分で作ってみた。気が向いたらhttp://nakano.no-ip.org/lege/bk1/bk1yyk.xmlをRSSリーダに登録してご利用下さい。どんなRSSリーダでも利用できるといふ保証はありませんし、もしこれを利用して何らかの損害が発生しても私は責任は持てませんので、その点についてはご了承下さい。

 Amazon.co.jpに、
○Peter S. Beagle The Line Between ($14.95, Tachyon Publications, 7/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。実は、Elizabeth Bear The Chains That You Refuse ($14.95, Nightshade Book, 5/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]も註文してしまったのだが、一週間前に既に註文してゐたといふことにこの日記を書いてゐるときに気がついて取り消したのだった。気づいてよかった。日記を書くといいことがいろいろとあるものだ。


6月17日(土)

 Amazon.comが食品の取り扱ひを始めたといふ記事を見つけて、まだ扱ってゐなかったのかと逆に驚いてゐる自分に気がついた。何でも売ってゐるやうな気がしてゐたのだ。

 サイトの書き換へ作業を続ける。外見に変化はないが、表示方法は大きく変ってきてゐるのだ。しかし、昨日書き換へた分にはかなり間違ひが含まれてゐるのに気づき、何箇所か修正した。書き換へた記憶があるのに、変はってゐないのは、おそらく作業中に何度も眠ってしまふからだらう。
 今日は主にRSSの書き換へ。今までアクセスがあるたびにMySQLのデータからPHPで日記を書き出してゐたのだが、RSSアクセス用のXMLファイルを一つ書き出しておいておき、それを見てもらふやうに変更した。変更したとはいっても、前のPHPのファイルは削除してゐないので今までどほり働き続けるはづだ。でも、できればXMLファイルの新しい方へと、従来の読者の方も変更していただけるとCPUへの負担が軽減されて、全体の動きは軽快になりかも。この頃、毎日1800程度のファイルが読まれてゐるやうなのだ。画像ファイルは集計から外すやうにしてゐるのだが、何かの間違ひではないかといふ疑ひは私の心から消えない……などといふことはどうでもいいが、前よりも増え続けてゐることだけは確かなやうだ。
 新しい日記更新RSS用URLはhttp://nakano.no-ip.org/lege/diaryrss.xmlです。書式はRSS2.0で、文字コードはもちろんUTF-8。今回から、RSSに対応してゐないWWWブラウザでもリンクをクリックするとそれなりに読める画面を表示できるやうにした(#Mac版Internet Explorerでは表示できません)。これに結構苦労しましたよ。他に細かい変更が幾つか。

 世界のSF新刊情報のページの情報取得の自動化と表示速度向上作業もほぼ終了。

 今日からEclipseを使ってPHPを書かうと思ったのだが、どうも使ひ方がよく判らない。前にEclipseとPHPといふ本が出てゐるのだが、三年ほど前の本で、もう新刊書店では手に入らないやうだ。この世界は変かが速いから大変だ。

 石原千秋『大学生の論文執筆法』(740円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を読み終へた。帯に「書くことは、生きること」なんてすごいことが書いてある。納得できるところもあれば、よく判らないところもある。一冊の本がまるまるどちらかしかないなんてことはあまりないから当然なのだが、それなりに役立つこと、考えることがあって有益であった。「〜と言はれても仕方あるまい」といふ収め方や「便利になったけれど、何か大切なものを失った」式の云ひ方が嫌ひだといふのは全く同感である。私は特に後者が嫌ひだ。

 bk1に本を註文。
●柴田元幸編訳『どこにもない国』(2200円+税/松柏社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●クリストファー・ファウラー『白昼の闇』(高橋恭美子・豊田成子・山田久美子訳/2100円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●小川浩・後藤康成『Web 2.0 BOOK』(1800円+税/インプレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
以上三冊。三冊目の本はどうも胡散臭い本かと思ってゐたのだが、コンピュータの店で見かけて手に取ってみたら、そんなことはなささうだったので、註文してみた。

 さて、これから日記の更新である。ちゃんとスクリプトは自動的にxmlファイルを書き出すだらうか。


6月16日(金)

 毎日コミュニケーションズが「MYCOM新書」の刊行を始めたさうだ(MYCOMジャーナル)。今日発売の第一回配本は、「ネット株の心理学」[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、「オープンソースがなぜビジネスになるのか」[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋]、「ネット犯罪から子どもを守る」[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]の3冊で、価格はいずれも780円+税。この頃はずいぶん新書の種類が増えたが、いささか増え過ぎではないだらうか。大丈夫なんだらうか。ちょっと心配である。

 Eclipseといふのをダウンロードしてみた。Javaのプログラムに使ふものだと思ってゐたのだが、どうやらPHPにも使へるやうだ。プラグインを入れるとさまざまな言語に対応できるやうになるみたいだ。コマンドラインでも結構元気に働くではないかとPHPを見直したところだったので、これを使ふともっと速くPHPスクリプトが書けるやうになったりするんだらうかと期待したものの、使ひ方がよく判らない。少しづつ試していくことにしよう。
 Javaの方は、今日はEclipseを使って"Hello, world"を書いた。これをしないと始まらないらしいので。

 今日は世界のSF新刊情報のページを構成する内容の、cronによる定刻情報収集への移行を少し進めた。まだ3国のAmazonだけだが、それでも今までよりは少し表示速度が上がったはづだ。

 『ベータ2のバラッド』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]をやうやく読み終へた。カウパーの「ハートフォード手稿」は、かういふ話は大好きなのだが、この本の中で読むと少々色褪せて見えてしまふ。やはりディレイニーが最高である。次がキース・ロバーツ。あとはおまけといふ感じ。

 今日もポーランドの書店tolle et legeからメールが来た。もしかして、これから毎日来るといふことなのか。毎日メールを受け取ってそんなに嬉しい相手でもないな。


6月15日(木)

 Google、シェークスピア特集サイト開設といふITMedia Newsの記事を見つけて早速Explore Shakespeare with Googleといふサイトに行ってみた。「書籍検索サービスのGoogle Book Searchを使ってシェークスピアの全作品を検索できる。」と紹介されてゐるけれども、これは前から可能だったのではないか。ただ、分類して並べて、検索とか購入とか論文検索とかのリンクを準備しただけではないのか。私の認識が間違ってゐるのだらうか。このサイトの素晴らしさが理解できないだけだらうか。私も何か書籍検索と連動した特集サイトを作らうか。例へばダンセイニとか? このGoogle Book Searchを使ふとしたら、ダンセイニの著作なんてもう何があるかは判ってゐるから、そんなことはどうでもよくて、どんな本のどんな箇所でダンセイニが引用されてゐるか、例へば「ペガーナ」といふ語が引用されてゐるかが検索できるので、S. T. Joshiがラヴクラフトについて記した本で「ペガーナ」について言及してゐた箇所はどこだったか、できればその本を買っておきたい! といふやうなときに便利かも。

 cronによる自動運転ができなかったのはすべて私のタイプミスだと判明した。ちゃんと間違へずに設定すればちゃんと動く。ついでに、MacOXにもrsyncとcronが最初から備はってゐることに気づいたので、こちらのバックアップシステムも設定してみた。LinuxもMacも毎日自動的にバックアップを取るやうになって安心である。同じ本体内の別のハードディスクなので、家が火事になるとか洪水で流されるとか地震で倒壊するなどといふ事態になったらもう駄目なのだが。それに備へてネットワークを介して遠くのサーバにもう一揃ひ保存しておくべきかどうか、今大いに迷ってゐる。
 世界SF情報のページの情報収集をほとんどcronにさせることにして、画面表示はファイルを開いて提示するだけにした。表示が格段に速くなったと思ふ。
 自動化で何が集められるか、何を集めると面白いかを考へ中。

 今日もポーランドの書店tolle et legeからメールが来たが、何だか全然判らない。

 bk1から、内村完爾『EclipseによるJavaプログラミング詳解JBoss、Tomcat、PostgreSQL』(3800円+税/セレンディップ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説 2』(前田敬作・山口裕訳/1900円+税/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、クレイグ・ショー・ガードナー『魔術師エベネザムと詩を詠む悪魔 』(冬川亘訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、ジュリー・ケナー『ママは悪魔ハンター』(和爾桃子訳/1700円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、皆本房幸『JBoss入門』(3880円+税/技術評論社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、石原千秋『大学生の論文執筆法』(740円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、高木光太郎『証言の心理学』(740円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届いた。とても今日目を通せる量ではないので、とりあへず本を机の上に積んで、風呂に入って寝るか。


6月14日(水)

 @niftyが口コミサーチ 書籍やゲームの評判、ブログから抽出といふ記事を読んだので、さっそく見に行ってみた(→クチコミサーチWiPi - ブックスのクチコミ情報・価格比較)。「ブログ上のポジティブな表現、ネガティブな表現をそれぞれ抽出」といふところの信頼度がどんなものなのか密かに私は疑ってゐる。私も独自の書籍評判解析システムを作ってみようかな(嘘)。

 『ベータ2のバラッド』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を「降誕祭前夜」まで。これは判りやすくてよかった。ゆっくり味はって読みました。

 cronによる自動運転はどうやら成功してゐる模様。昨日の午前零時に目的通りの動きを見せなかったのは、cronがよくなかったのではなく、私のスクリプトに記述間違ひがあったのだ。世界の書店の新刊情報やSF関係ニュースの取得を順次cronによる自動運用へと移行して行きたい。今日はもう眠いのでできないが。

 とおもったら更新されてゐないぢゃないか。cronのlogにはちゃんと仕事をしました!といふ記録が残ってゐるのに。一体どうなってゐるんだ。職場の方では目的通りの動きをしたのに……。

 ポーランドの書店tolle et legeからメールが来た。どうやらフォーラムへ入ったらどう? といふお誘ひのメールのやうだ。残念ながらポーランド語は読めません。自動作成メールと思はれるので、返事の心配はしなくていい。


6月13日(火)

 ソニーが架空書店といふ記事の題名だけ見て書店の話かと思ってしまった。なんだ、違ふのか。

 『ベータ2のバラッド』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を「四色問題」まで読んだが、さっぱり判らなかった。私は頭が悪いやうだ。

 rsyncによるバックアップの自動化と、英米独仏のアマゾンのSF売り上げトップ10の情報取得方法の改良を試みた。前よりは備忘録の画面表示が速くなったのではなからうか。24時間毎(午前零時)に最新情報を自動的に取得するやうにcrontabsの設定を行なった。しかし……
 午前零時を過ぎたが自動更新されないではないか! 何がいけないのだ。果して午前三時のファイルのバックアップ自動更新はうまくできるだらうか。どうなってゐるんだ。私の頭の中は今cronでいっぱいである。


6月12日(月)

 Amazon.co.jpが、中小出版社やソフト会社の商品を預かり販売する「e託販売サービス」を今日から開始したと発表したさうだ。これは、アマゾンのウェブサイトで登録をし、年間9000円の利用料を支払ふことで利用できるといふ。条件は、「日本図書コード(ISBN)」または「JAN」規格の管理コードを持つ商品であることや、法人格を持つこと(または個人と書いてある記事有)など。普通の取次や卸が扱はない商品でもAmazon.co.jpで販売できるやうになると解釈していいのだらうか。「(商品数の増加で)ロングテールを拡大する」とアマゾンジャパンe託販売サービス統括マネージャーの根来香里氏は云ったらしい。[日本経済新聞ITmediaASCII24@ITCNET Japan]→Amazon.co.jp/e託販売サービス

 『ベータ2のバラッド』(浅倉久志訳/2400円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を「ベータ2のバラッド」だけ読み終へる。素晴らしい。

 今日やっとrsyncの使ひ方を知る。さういふのがあるとは知ってゐたのだが、使ひ方は知らなかったし、使ったこともなかったのだ。これでファイルのバックアップがきちんと取れるはづ。あとは自動化だ。毎日起動して使ふものは起動時に動くやうにしておけばいいだらうが、何日も運転し続けるサーバは毎日一定時刻に動くやうにした方がいいだらう。そこで、cronの使ひ方を調べてみた。明日から練習してみよう。

 この日記のページはさうでもないのだが、備忘録とか海外SF情報のページとかは表示に妙に時間がかかることがある。理由はだいたい判ってゐて、これも情報収集を毎日一定時刻に行なって保存しておけば表示は速くなる。今は、数時間置きに運の悪い人がサイトにアクセスすることで情報を集めに行くのである。運のいい人は更新作業のきっかけにならないので比較的素早く表示される。だから、見に来てくれる人がたくさんゐないと、作業が分散されずに困るのだ。


6月11日(日)

 札幌にはあまり行ったことがないし、この前に行ってからもうかなりの年月が流れたので今の札幌の書店状況は全く知らない。2010年完成予定で再開発計画中の石屋製菓のビルにジュンク堂が出店するらしい(北海道新聞)。ジュンク堂は3〜8階を使ひ、3600平方メートル級、七十万冊の大型書店となるといふ。一、二階には秋田銀行と石屋製菓の直営店が入居するらしいが、ほとんど書店ビルではないか。羨ましい。
 一方、昨年十月に札幌南一条店を閉鎖した丸善(全然知らなかった)は、○八年にも売り場面積3300平方メートル程度の旗艦店を大通地区に出店することを決めてゐるさうだ。再出店までのあいだ、得意分野とする専門書や高額筆記具、家具などを展示・販売する短期催事を同地区で定期的に開いていくといふ(北海道新聞)。

 ISBN検索で台湾の本とハンガリーの本を検索できるやうにした。他にドイツ語の書籍を検索した時の紀伊國屋書店の結果表示が変なところを修正したり。もっと増やせるのではないかといふ気もしたが、切りがないのでやめておく。一日中やってゐても飽きない作業である。

 検索の仕組みばかりに熱中してゐて本を買ふ暇がなくなっては仕方がない。せっかくの日曜日なので本を註文。
●皆本房幸『JBoss入門』(3880円+税/技術評論社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●石原千秋『大学生の論文執筆法』(740円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●高木光太郎『証言の心理学』(740円+税/中公新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
の三冊をbk1に註文。金曜日に引き続き、どうしてもJBoss関連の本が欲しくなってしまって註文。あとの2冊は新書。一冊は大学生が書く文章について考へるため。もう一冊は、日頃自分と他人の曖昧な記憶に苦しんでゐるので、記憶の信頼性に関する本を見つけて読みたくなったもの。

 Amazon.co.jpには、
日経Linux 2006年7月号(1490円/日経BP出版センター)[Amazon.co.jp]
○Charles Stross The Hidden Family (Tom Doherty Assoc Llc, $7.99, 5/2006)[Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○Mike Resnick New Dreams for Old ($15.00, Pyr, 6/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○Elizabeth Bear The Chains That You Refuse ($14.95, Nightshade Book, 5/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○ Emmanuel Paradis Analysis of Phylogenetics And Evolution With R ($49.95, Springer Verlag, 7/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。日経LinuxはIntel MacでLinuxを動かすといふ特集があったから。当分Macは買はないと思ふけど。最後のは統計解析ソフトRの本。刊行はまだ先。他の本については備忘録の方に簡単に記しておいた。

 今日から若島正編『ベータ2のバラッド』(浅倉久志訳/2400円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を読み始める。


6月10日(土)

 Microsoftの書籍検索プロジェクト「Windows Live Book Search」に2大学が新たに参加したさうだ(ITmedia News)。その2大学の図書館とは、The University of California LibrariesUniversity of Toronto Librariesである。
 Google Book Searchには強い反対意見もあるのだが、「Windows Live Book Search」ではあまり聞かないやうな気もするのだがなぜだらう。私はどちらかといへば、MicrosoftよりもGoogleの方が好きだ。

 tolle et legeといふ書店がポーランドにあるのに気がついた。ポーランド語は読めないのでどういふ書店なのかよく判らないが、カタログにSFといふ項目があるから、全然関係ないわけでもなささう。クレジットカードは使へるやうだ。日本への発送についてはよく判らない。アフィリエイト・プログラムがあったので、申し込んでみた。しかし、申し込み画面には電子メールアドレスと名前を入れる枠しかないのだ。このあとどうなるのだらう。ポーランド語の難しい手紙が来ても全然読めない。しかし、同名の誼みで仲良くしてくれないものだらうか。
 あ、返事が来た。全然読めないけど、新たな申し込み画面のURLが書いてあるやうだ。早速、記入してみた。メールアドレスと名前とパスワードと自分のサイトのURLを記入して最初の画面が終了。次の画面では、「手続き完了。次の手紙を待て」と書いてあるやうだ。

 ISBN検索でノルウェー語の本を検索できるやうにした。明日は台湾の本を何とかしたいと思ってゐる。

 ああっ、tolle et legeから返事が来た! 登録番号とかリンクの張り方が書いてある。が、激しく文字化けして甚だ読みづらい。前のメールはちゃんと表示されてゐたのに。自動返信なので、「同名サイトだね。これから仲良くしよう!」なんてことは書いてゐない。

 『中世の言語と読者 』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了、とはいってもかなりの飛ばし読み。ラテン語の細かい話は判らないから仕方がないのだ。それでも、中世ヨーロッパにおけるラテン語の役割については興味深く読んだ。文体とは何かとか、話し言葉と書き言葉の関係について思ひを巡らしてみたりする。判ったやうな判らないやうな状態ではあるが(どうもこの本の文章が読みづらかったのである)。

 Yahoo! User InterfaceYahoo! Design Patternを使って自分のサイトを改変してみようかと思ったのだが、少し触っただけで面倒臭くなってやめた。


6月9日(金)

 Google Spreadsheetsを利用してくれたまへといふメールがGoogleから届いたので早速設定をして使ってみた。遅い、遅すぎる。それにまったくグラフが描けないのだらうか。私が機能を見つけられないだけなのか。ちょっと残念。
 さういへば、Googleが5月15日に発表したPicasa for Linuxには感動した。Linux用なんて普通は考へられないことだからだ。早速ダウンロードして使ってみようとしたが、ふと自分には整理するような写真(画像)ファイルなど全然ないことに気がついて止めた。

 二・三日前から日本を除く各国Amazonの売り上げトップ10情報の取得に失敗するやうになってゐる。現在調査中(まったく理由が予想できないから調査も何もないのだけど)。

 山口仲美『日本語の歴史』(740円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。判りやすく読みやすい。なかなか面白かった。漢文の訓読と和文との関係が自分の頭の中で整理がついた(やうな気がする)のがよかった。

 bk1に本を註文。
●内村完爾『EclipseによるJavaプログラミング詳解JBoss、Tomcat、PostgreSQL』(3800円+税/セレンディップ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説 2』(前田敬作・山口裕訳/1900円+税/平凡社ライブラリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●クレイグ・ショー・ガードナー『魔術師エベネザムと詩を詠む悪魔 』(冬川亘訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●ジュリー・ケナー『ママは悪魔ハンター』(和爾桃子訳/1700円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
 以上4冊。突然Jbossに関心を抱いてしまひ、早速本を購入。Windowsのことしか想定してゐない本が多すぎる。これにはUNIX系のOSで使ふ場合のことも書いてあるさうだ。


6月8日(木)

 日本製紙がページ数が多い書籍向けに最適な薄物書籍用紙「オペラクリームHO」を発売したんださうだ。本に使ふ薄い紙といふと辞書の紙を思ひ浮かべるけれども、これはそれとは違ふんだらう。辞書の紙は実は大好きだ。匂ひがいい。肌触りもいい。ときどき辞書を開いては、ページの間に鼻を突っ込んで思ひきり息を吸ったり、目を閉じてページを撫でさすったりする。誰にも云へないけど。

 Yahoo! User InterfaceYahoo! Design Patternの第二版が出たといふので、早速ダウンロードしてみた。ただのテンプレート集だとも云へると思ふが、いろいろと面白さうである。ちょっと自分のサイトに採り入れてみようかといふ気になってくる。今日はもうそんな時間はないのだが。

 Amazon.co.jpから、Keith Donohue The Stolen Child [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。売れてゐるやうだが、どうだらう。面白いのだらうか。

 買ひたい本が何冊か溜まってきてゐるのだが、今日はもう眠い。週末に纏めて註文しよう。


6月7日(水)

 今日はグーグルの話題特集。
「現地時間6月5日、イギリスの独立した議員グループであるAll Party Internet Groupが、デジタル権利管理に関する調査を開始すると発表」したさうだ(CNET Japan)。図書館の蔵書をスキャンして検索可能にするといふGoogle Book Searchに反対する人たちである。私は全文ダウンロードができなかったらいいぢゃないかと思ふのだが、考へが甘いのだらうか。

 Google Spreadsheetsのテスト利用が開始された(ITmedia News)ので早速申し込んでみた。まだ返事は来ない。

 すぐにはSpredsheetsが使へさうにないので、4月5日に発表されたGoogle Extensions for Firefox (New Toolbar version) と5月15日に発表されたGoogle NotebookをFireFoxにインストールしてみた。これは使ひやすいかも。NotebookはまづはLinuxにインストールし、次いで「うまく働かないかも知れない」といふMacOSXにもインストール。結果的にはMacOSXでも問題なく動くやうだ。これはなかなか便利さう。

 Google特集終はり。

 SF情報誌Locus6月号が届く。買ってみたい本がいくつか載ってゐた。困ったものだ。読まないくせに。

 山口仲美『日本語の歴史』(740円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を手に取って出勤。まだあまり自分にとって目新しいことは書いてゐない。期待しながら読み進める。


6月6日(火)

 bk1から「ハリー・ポッターご予約キャンペーン当選のお知らせ」といふ題名のメールが来て、ハリー・ポッターと謎のプリンスを予約註文した人から選ぶハリー・ポッター予約キャンペーン旅行券プレゼントに当選したので住所を連絡してくれと書いてあった。住所を知らせろなんてどうも怪しい。本を発送したんだから住所を知らない筈がない。それに、私はそんなものに応募した覚えはない。しかし、私がこの本を娘が読みたいといったから註文したことはこの日記にも書いてゐなかったので、bk1と家族以外に知る人はゐない。どういふことなのかと不思議な感じがしたので、bk1のホームページから「あのメールが本物なら本の送付先と同じところに送ってくれ」といふ連絡をした。どうやら本物だったやうで、狼狽へさせてすまなかった、旅行券は本の送付先と同じ住所に送るから待ってゐてくれといふ返事があった。ちなみに、予約註文した人から勝手に選んだので、註文者が応募するといふ手順は存在しないと記してあった。へえ、さうだったのか。

 『Google誕生』(田村理香訳/2400円+税/イースト・プレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。新しいことをしようとしてゐる人たちの話は面白い。短いけれども最後の「遺伝子をグーグルする」といふ章は特に興味深い。

 今までISBNでの検索方法が見つけられなかった国の書籍の検索方法を、いくつか見つけたやうな気がする。今度の週末にでもISBN検索の機能を強化したい。

 さらにぢっと考へを巡らしてみた。今までとにかく日本まで本を送ってくれさうな書店を探しだしてはオンライン書店リストに加へてゐたのだが、一人の人がすべての書店を利用するといふことはあまりないだらうと気がついた。好みの書店を組みあはせた自分専用のサイトを作れたらいいのではないかと思った。気になった本を書き留めておく機能がついてゐるとなほよい。そんなページを作ってみようかと考へた。ユーザ登録して自分しか閲覧できないやうにしようか。それとも公開してそのサイトを同じやうな好みの人たちと共有できるやうにしようか。いや、選べるやうにするのが一番いいか。ユーザとパスワードの管理が面倒臭さう。あまり意味ないか。

何を重視してオンライン書店を選ぶか」といふ調査を行なったところ、〈「取り扱っているタイトルの数」がトップで34.41%。2位は「配送料金」で32.80%、3位は「サイトの使いやすさ」(17.49%)となった〉といふ。オンライン書店だからどんな本でも検索したら出てきてほしいのは当然だらう。私が選ぶ理由もそんなものである。他に、「今までも使ってゐたから、これからもこの店を使ひたい」といふしょうもない理由もある。


6月5日(月)

 ビットウェイが電子書籍取り次ぎサービスを開始するといふニュースが出てゐた。ビットウェイって今までも、ビットウェイ・ブックスビットウェイコミックスでさういふものを取り次いでゐたのではなかったか。よく判らない。

 bk1から、一柳廣孝&吉田司雄『幻想文学、近代の魔界へ』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]とD・アダムス『さようなら、いままで魚をありがとう』(安原和見訳/650円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1]が届いた。

 グーグルの本、残り少しに。

 今日も書店を探し、アルゼンチンとタイで手掛かりを得る。


6月4日(日)

 今このページを表示してゐるサーバ機をFMV-7000FLに替へた。午前中でほぼ作業は終了。ファイルをコピーするとそのファイルを扱ふ権限が変ってしまふので、その細かい修正に予想外の時間を取られてしまった。このために昼頃にはかなり異常な低速で画面が表示されてしまったかも知れない。
 しかし、思ったほど速くならないし、ハードディスクを増設したら意外に騒音も大きくなってしまった。何のためにこんなに苦労したのか。これをきっかけに新しいことを始めてみたいものだが、TomcatとApacheの連携ができなくなってゐるので、出だしから一歩後退である。

 今日からIP AddressのアップデートにNo-IP.comのnoip-2.1.1を使ってみることにする。ちゃんとアップデートされるだらうか。今までは、DiCEを使ってゐた。もちろん、これで何の問題もないが、No-IP.comに僅かとはいへ金を払ふやうになったので、そこのを使ってみようかといふことで。

 新しいことを思ひつかないので、『Google誕生』(田村理香訳/2400円+税/イースト・プレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を読んでみる。まだ三分の二程度のところ。大体の流れは別の本でも読んだことがあるのであまり意外な発見はない。前にも書いたが、Googleのページランクは学術論文の引用件数による評価法を参考にしたと最初に知った時には心底驚いたものだった。なるほどさうかと感心した。私にはさういふ着想力は今後も決して得られまい。

 Googleの本を読んでも新しいことを思ひつかないので、ヨーロッパの書店を探してみたりする。旧ユーゴスラヴィア、ハンガリー、ルーマニアなどで手掛かりを摑む。


6月3日(土)

 TomcatとApacheの連携がどうしてもうまくできず、午前二時になってしまった。もう諦めよう。jspは諦めて、今日中にこの自宅サーバ機を交換しなければ。
 といふ訳で、今日は一時的に接続ができなくなったりするかも知れません。

 ジェフリー・A・ランディス『火星縦断』(小野田和子訳/940円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。面白かったが、些か長すぎるのではないか。この頃の文庫本は字が大きいから、ページ数が増えてしまふだけなのだらうか。
 まるで見てゐるかのやうな火星が描かれてゐるのは見事である。私も思はず火星に行きたくなったくらゐだ。意外な結末にも好感が持てる。ただ火星を縦断するだけなのだが。

 bk1から若島正編『ベータ2のバラッド』(浅倉久志訳/2400円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]と江口宏志『表紙とカバー』(2800円+税/ピエブックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届いた。
『表紙とカバー』が思ひのほか素敵な本で嬉しくなる。欧米のペーパーバックの表紙についての本である。アメリカのペーパーバックに関する本は今までにも読んだ(眺めた)ことがあるが、ヨーロッパのオランダやチェコやスウェーデンまで含めたものは初めてだ。日本の文庫本も載ってゐる。この手の本を読むたびに、もっともっと本を手元に置いて眺めたくなるのが何より困る。何しろ世界の主要な国の本ならカチカチと数回クリックするだけで本が手元に届くのだから。


6月2日(金)

 TomcatとApacheの連携のやり方が思ひ出せず、Celsius 340で設定がうまくできない。もう諦めた。明日か明後日にこの自宅サーバを交換したいが、Tomcatの設定はできないかも知れない。

 bk1から、デビッド・ヴァイス&マーク・マルシード『Google誕生』(田村理香訳/2400円+税/イースト・プレス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。まだ火星縦断が終はってゐないので、読み始める訳にはいかない。早く北極まで辿り着かなければ。

 bk1に本を註文。
●一柳廣孝&吉田司雄『幻想文学、近代の魔界へ』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●D・アダムス『さようなら、いままで魚をありがとう』(安原和見訳/650円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1]
の2冊。『幻想文学、近代の魔界へ』は、「広く文化現象としての「闇」への想像力に目を向け、学術的なアプローチを提供するシリーズの第2巻」といふ内容紹介がなされてゐる。


6月1日(木)

「大阪・ミナミのアメリカ村に、西日本最大級の洋書専門店」が開店したらしい。日本洋書販売が運営する「ランダムウォーク大阪心斎橋店」で、「アップルストア」の傍らしい(私は大阪の地理には疎いのだ)。「3階建てビルの1、2階部分約700平方メートルの売り場では、西日本最大級となる雑誌950種類、ペーパーバック7000種類、絵本2000種類の洋書などが並ぶ」といふ。店長は「直接、本を手にとって内容を吟味してから購入を決めたいと思っている人は多いはず。その潜在需要を掘り起こすことを考えています」と語ってゐるといふが、世界中の本がクリック一つで取り寄せられる今、手に取って吟味したいなどと時間に余裕のある日本人がどれくらゐゐるのだらうか。

 Celsius 340の調整は続く。embassyをJembossに組み込むのに成功。次に、xml edotor <oxygen/>をインストールしたところ、メニューの日本語が全部□になってしまった。□が並ぶメニューの中から設定画面を見つけだして、フォントをOsakaに変更したら日本語が表示されるやうになった。が、何となく古いMacOS(漢字Talkとか云ってゐたころ)を思ひ出すやうな表示になってしまった。それはそれで悪くないかも知れない。

 今日も火星の話を読み進める。まだ半分も進んでゐない。はやく北極まで辿り着かなければならないのに、遅すぎる。


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