映画「ステキな金縛り」を観に行った。立教大学のタッカーホールで試写会があったのだ。どうして私がそこに行ったのかという経緯はどうでもいいことなので省略することにするが、観に行った理由は、私がいま住んでいるマンションが登場するからだ。ここに何度も写真を掲載しているマンションである。
撮影は昨年の初夏。朝顔の種を蒔く前だったような気がする。いや、蒔いた直後だったかも。主人公の宝生エミ(深津絵里)が住んでいるマンションという設定である。しかも、住んでいる部屋が私の家がある場所ということになっている。当然のことながら、室内の撮影はセットを造ってやるので、我が家でロケをやるわけではない。だから、深津絵理が我が家に来たということもない。でも、三谷監督はきた。私は会っていないが(妻が会った)。
私は当日撮影があることを妻に云ったつもりになっていてうまく伝わっておらず(実は妻は一年遅れで引っ越してきたのでその日はたまたま福岡からこちらに来ていたのだった)、呼び鈴がなってドアを開けたら目の前に三谷幸喜が立っていたときの驚きは大変なものだったらしい。
室内の撮影はないが、中から照らす必要があるということでプロ仕様の照明が持ち込まれ、カーテンも付け替えた(あらかじめ寸法は測りに来ている)。ベランダの植木鉢も見えないところにどかして、用意した花を設置して、下から撮影。晴れの日の午前の撮影と、夜の建物の姿の撮影(照明は夜用)。
最初の場面は、深津絵理が「遅れちゃう!」と云いながら家を飛び出してくるところ。映画が始まって数分といっていい場面。日時計の下から階段を駆け下りてくる。どういう時間設定なのかよく判らないが日時計の時刻を読むと撮影時の時刻が判ってしまう。
後は、夜の全体像。これは中や外からプロ仕様の照明を駆使して、夜の中に美しく浮かび上がるように撮影されていた。あと、電線などはうまく消去しているようだ。盤面としてはほんの数秒。そのほんの数秒のためにそれだけの労力と時間をかけるのだと感心する。もっとも、私は仕事から帰宅したのが九時ころで、ちょうどそのとき撮影隊が去っていくところだった。仕事休んで見物すればよかった。
プロの照明なしに夜の建物を撮ろうとするとこんな風になってしまう。この日はどの部屋にも明かりがついていなかった。どうしたのだろう。みんな留守にしていたのか、奥の方の部屋にいたのか。
映画の中でこんなふうに下から見上げる場面があって、もちろん建物も綺麗に映っていた。建物の上には満月が輝いていた。ほんの数秒だけど。
建物が登場するのはこれだけ。室内の場面はスタジオで撮るのだろうが、外観と矛盾しないように丁寧に採寸していた。窓の高さとか、ベランダの柱の太さとか。だから、陰陽師が窓から侵入してくる場面では、ちゃんとベランダの柱が見えていた。カーテンも同じ柄のものを付けて撮影していたと妻は云っている。ただ、そのとき陰陽師阿倍つくつく(市村正親)が窓から飛ばされていくところで、満月に向かって飛んでいくのだが、さきほど書いたように、下から見上げて満月が見えていたので、月の方角が矛盾しているのではないだろうか。
内部は全然関係ないので、間取りはまったく違う。天井もうちより高そうだった。
最後のクレジットタイトルにはマンションの名前も出ていた。
映画の招待券をもらえるような話を聞いていたのだけど、もらっていないのでたまたま出身大学でやっていた試写会に行ってきたというわけである。この日は、ホームカミングデーというものだったのだ。
映画は、変な題名だなと思ったわりには面白かった。コメディ風味なのでいろいろ可笑しい場面があって楽しい。ただ、最後のわざとらしいしんみりする場面は苦手。そもそも、死後の霊的な存在がやってくる話が苦手なのだが。私も「スミス都へいく(Mr. Smith goes to Washington, 1939)」よりも「素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life, 1946)」の方が好きだというのは同感。
という記事を見かけた(Chrome Live)。Googleは強いな。Firefoxは一時Internet Explorerを抜くのではないかとまで云われたものの、頭打ちになってしまった。何がいけなかったのか。
そんなことは実はあまり関心がないので、置いておいて、このサイトを見に来てくれた人たちの状況と比べてみたい。トップはInternet Explorerだが44.8%で、上記の38.9%よりも高い。Firefoxは20.1%(同26.2%)、Chrome 15.3%(同26.2%)、Safari 14.7%(同6.13%)となっている(以下略)。
私のサイトの購読者層ではIEとSafariの割合が上記報告よりも高いようである。でも、上記報告でも日本のシェアでは、IE 55%くらいとなっていて、それにくらべると44%というのは低い値である。Chromeは日本の平均と同じくらいで、Safariの率が高いようである。その理由は多分OSのシェアによるものだろう。
7月の調査では、Windows 87.6%、MacOS+iOS 8.61%、Java ME 1.11%、Linux 0.91%であるのに対し、私のサイトの利用者では、Windows 71%、MacOS+iOS 24%、Linux 3.5%となっている。ここに書くのがMacOSとUbuntuの話題が多いから一般の値と違うのは当然だろう。本に関するページを見に来る人たちは多分OSは関係ない。そして、そちらの方が多い。
これからは、Chromeがどこまで増えるのか、iOSがどこまで増えるのかに注目したい。といっても、そんなに注目しているわけでもないけど……(結局何なのか、私は)。
先日、帰宅しようとしていたら妻からメールが来て、「いい肉があったら買ってきて」と書いてあった。「いい肉」の定義を確認しようかと思ったが、早く帰りたかったので、急いで食料品店に寄って帰った。「いい肉」は「私の目に美味そうに見えた肉」という指標で決めることにした。しかし、いい肉は値段が高いのが嫌だな。今日は奮発しろということなのかと思いながら、肉売り場に行くとなかなかいい牛肉があったので買って帰った。その肉を見て妻は「どうしてこんないい肉を買ってきたの」と云うではないか! 一体どうなっているのか。
いい肉があったら買ってきてという言葉を読んで私の頭には次のような作業手順が組み立てられた。
これは「いい肉があったら買ってきて」という要求を過不足なく満たす作業手順であると自信を持って確信していたにも関わらず「どうしてこんないい肉を買ってきたの」と云われてしまったのである。「いい肉が安く売っていたら買ってきて」という意味だったという。いくらメールの文面を読んでも「安く」という条件はないのだが。そういうと、いつもそうしているんだから、そんなこと説明しなくても判って然るべきだという。異世界の思考体系である。
Twitterで見かけた笑い話を思い出した。プログラマーが「牛乳を一本買ってきて。もし卵があったら六つお願い」と買い物を頼まれたのだという。彼は牛乳を六本買って帰ってきた。どうして六本も買ってきたのかと妻が問うと「卵があったから」と答えたという話。
完璧な作業手順である。プログラマーは完璧な買い物をしたと私は確信している。
やはり買い物は難しい。
16GBのSDカードを買ってInspiron mini-9にさして使っていたのだが、Dropboxのフォルダをうまく設定できなかったり、何かと不便だった。よく見ると一般ユーザに読み書きの権限がないようだ。それで設定変更をしようとしてsudo chmod 755 xxxとかやっても変更できない。これでは困るではないか。何とかしよう。買ってから一年と少しにもなるのに、今ごろ……
Control Center → Disk Utilityで確認
/dev/mmcblk0で認識されていると判る。
FAT32になっている。そのままDisk Utilityでext4形式でフォーマット。マウントされているとbusyだよと云われて先に進めないので、やはりDisk Utilityの画面でumount、その後でFormat Volumeを押す。SD16GBという名前にした。あれ、どうしてParttition TypeがW95 FAT32のままなんだ? Type: Ext4にはなったのだが。
これだけで書き込み権限の変更ができるようになったから、これでいいことにしよう。再起動しても自動的にマウントされる。
ここに先日書いた自宅サーバのWebDAVをマウントしよう。Dropboxはもう面倒くさいからそのままでいいか。
ついでにboxnetもマウントできるように設定。これで、前よりもずっと意味のある存在となった! でも、結局mmcblk0という情報は使わなかったのだ。
ハードディスクを入れ替えたり、地震の後の節電のためにサーバをAmazon EC2に避難させたりしている間に、何となく自宅サーバのWebDAVの機能が無効になっていたのだが、もっと便利に使えるのではないかと思い直し、再稼働を始めた。動かし方は一昨年の5月3日に書いたとおり。当時と違うのは、ubuntuでマウントするとき。locksというオプションがなくなった。代りにどうしたらいいのかはよく判らない。ユーザ名やグループ名もそのまま書くと、そんなグループは存在しないなんて怒られるので、
sudo mount -t davfs ~/WebDAVdisk -o uid=1000 -o gid=1000とやったらマウントできた。ファイルを読むことも、保存することも問題なし。もちろん、fstabや/etc/davfs2/secretsの設定は前に書いたように済ませている。
さて、MacOSで使う場合は、Finderから「サーバに接続」を選んで、サーバのURL、ユーザ名、パスワード等を入力すればすぐにマウントされる。それは便利なのだが、少し大きいファイル(大体200KB以上)を保存しようとする(アップロードしようとする)とこんなエラーが出てしまうのだ。
検索してあちこち読んでみると、これは簡単には解決できないらしい。そこで、Cyberduckを使って接続。ところで、このCyberduckはさまざまなサーバに接続できて無料(寄付は奨励されている)なのに、MacAppStoreで入手しようとすると$23.99になってしまうのだ。これは外から自宅サーバに接続しようとしたときの話。自宅LAN内だと、Finderの「サーバに接続」でマウントしたWebDAVに数MBのファイルを問題なくアップロードできた。どうしてだろう。LAN内だから?
UbuntuとMacからの利用は前にもできたことで、これだけでは面白くも何ともない。今回の目標はiPadでの利用である。自宅サーバにファイルを沢山置いておいて、そこのファイルを読んだり書いたり、あるいはそこに新規作成したファイルを保存したりすれば、もうディスク容量を気にしなくていいではないか。少なくともWebDAVに割り当てたハードディスクの容量の範囲内なら。読んだり作業したりするときに一時的にダウンロードしなくてはならないかも知れないが、また戻せばいいのだから。
iPadはPCのように直接ファイルを操作することは私の知る限りではできない。Finderに相当するアプリケーションがないから。使用するアプリケーションごとにWebDAVに対応しているかどうかを考えなくてはならない。たとえば、iWorksのPagesだと最初に新規作成するかiDiskやWebDAVのファイルを読み込んで編集するかを選べるようになっているから、これでWebDAVを選択してファイルを開けばいい(のだと思う)。
だから、iBooksではWebDAVに保存されている電子書籍は読めないということになるのだと思う。でも、私は電子書籍を読みたいのだ。そこで、GoodReaderを使ってみた。これはiDisk、DropBox、SugarSync、box.netといった主要なクラウドサーバ(というのか?)に対応していて、その他に自分でWebDAVサーバを追加設定できる。こんなふうに。 設定がうまくいけばサーバとして登録されるわけだ。これで、GoodReaderで(ファイル形式が対応していれば)自宅サーバにあるファイルを読んだり編集したりできる。あるいは、WebDAV Navigatorのようなものを使ってファイルを操作してもいいのかも知れない(試していない)し、読書を中心に考えるならファイルの受け渡しにWebDAVを設定できるi文庫HDを利用してもいいと思う(持っていないので確認していない)。