大輪種で直径18 cmにもなるということなのだが、私が咲かせると全然大きくならない。大輪は難しいのだ。
一昨日は六つくらい一度に咲いたのだが、どれも花弁が切れてしまっていた。今朝は二つ。雨に濡れて周辺部が垂れてしまっている。直径は10 cmくらいだろうか。
今日は"Natural Language Processing with Python" (O'Reilly, June 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]の電子版(PDF)を購入し、こいつをiDiskに保存しようと思ったら、どうしてもうまく行かない。デスクトップにマウントしたディスクにドラッグ&ドロップでコピーしようとしても、ブラウザからアップロードしようとしても、途中でエラーが発生してしまうのだ。自宅WebDAVでもエラーになってしまった。これは別のディスクに移せないファイルなのかと思ったが、scpでコピーしたところ、自宅サーバに問題なくコピーできた。結局のところ何が悪かったのか判らないままである。
そのとき、MobileMeのログイン画面に見慣れない言葉が並んでいるのに気がついた。
へえ、iPod touchやiPhoneでiDiskが使えるのか。さっそく、アプリケーションをインストールしてみた。
こんなふうに、iPod touchから簡単にiDiskの中身にアクセスできるようになる。保存してあるpdf版電子図書を読んだりできる訳だ。すでにMobileMeを持っている人は、無料でディスク容量が増えることになる。MacOSXのデスクトップにマウントできるディスクなので、Macで作ったファイルをiPod touch/iPhoneで見るようにしたいときなどに便利だ。
今日もtechnobahnを見たのがきっかけだった。「もう一つの超大国の大統領執務室」という記事があって、ロシアのメドベージェフ大統領の執務室にある机には、大きな液晶モニタが二台もど〜んと置いてある。だからどうだという気もするが、アメリカの大統領執務室の机の上にはそんなものはないし、国家元首の机の上にモニタが二台も並べて置かれていて、大統領や首相がこんなにパソコンを使っているのは珍しいんじゃないかという内容だ。
メドベージェフ大統領のパソコン好きは有名だから、そんなに驚かないのだけどねえ。ロシアには流通していない頃からiPhoneを持っていたし、PowerBook/MacBookだって何台も持っている。机の上にあるのはMacじゃないけど。
「この超が付くほどの珍しい映像はモスクワ郊外にあるロシア大統領専用ダーチャ内にあるロシア大統領執務室の模様」なんて書いてあるけれども、この執務室はしょっちゅう目にする。ダーチャの方はどうだか知らないが。
Видеоблог Дмитрия Медведеваを見れば、この部屋の動画を何度も観られる。この机の前に、大きなテーブルを置いて会議をしたり、小さなテーブルを置いて会談をしたりしている。この頃、このビデオブログの更新頻度がかなり高いのだけど、どうしたんだろう。そういえば、もう一つどうしたんだろうと思うのは、この頃大統領のMacを見ないのだけど。Appleが嫌いになったのか。前は見せつけるように、意味もなくMacBookを開いて話をしていたりしたのに。
7月29日の動画では、机の上のモニタの片方が少し見える。
MacOSXの画面でないことは間違いない。多分、Windowsなんだろう。上下のバーが青っぽいし。これがLinuxだったりしたらかなり驚くのだが。そのうち、Appleタブレットを手にして、話をしてくれないものだろうか。Appleの人は、大統領に新製品を送ってあげた方がいいと思う。きっとビデオブログで世界中に見せつけてくれるから。
technobahnに載っていたのだけど、タブレット版マッキントッシュを今年の9月に発売するというのは本当なのか。確かにネットブックは出さないのかという質問にいつも否定的な答えをしていたAppleだが、ネットブックではなくこういうものを出すということだったのか。「iPhoneと同じiPhone OSを搭載」と書いてあるということは、巨大iPod touchのような感じですか。アプリケーションもアップル認定のものしかインストールできないし、勝手に書いたスクリプトを実行したりできないということを意味するのだとしたら、私は欲しくないなあ。
こんな感じで操作するらしい。
名前は何になるのだろう。iPhone OSが入るのだから、Macの名前は付かないだろう。iPod gigaとかだったら絶対に買いたくなくなる。いや、すでに私は買いたくなくなっているわけだけど。そろそろMacBook欲しい。iPod touch新型機が出たらそれも欲しいかも。ほとんど活用していないくせにね。
また本棚の話題。
lifehacker日本語版で見つけた、逆さ本棚。一瞬、壁を飾るために本を貼り付けてしまっているのかと思ったのだけど、そんなことはなくて、ゴムで留めているだけだった。だから、やろうと思えば、本を取り出したり交換したりできる。詳しい作り方は、instructablesのInverted Bookshelfに載っている。
この書棚のいいところは、本の上に埃がたまらないということだろうか。でも、実用的ではないなあ、あまりにも。
Gizmodo Japanで、「本をかぶせると明かりが消える電気スタンド「Reading Lamp」」といふ変なものを見つけた。本を読んでいるうちに眠くなっても、最後の力で本をランプに被せれば、明かりは消えるといふわけだ。でも、これ意味があるんだらうか。こんなランプに本を被せるだけの元気があるなら、枕元に栞を挟んで寝ればいいだけじゃないのか。あ、本を持ち上げると明かりが点るという機能もあるのか。
こんなことすると本が傷むからやめるべきである。一体何を考えているんだか。枕元のスイッチを消して、本をきちんと閉じておくように! と私は主張したい。
佐々木俊尚『仕事するのにオフィスはいらない』(760円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をあまり期待せずに読んだのだが、インターネットを駆使したなかなかよい仕事方法が紹介されていた。といっても、そのほとんどをすでに私は利用していたから、新たな発見は少なかったのだ。でも、自分が利用しているからその内容を否定することはできない。
もちろん、私だって何でも知っている訳ではない。本書で初めて知ったものもある。その一つ、Read It Laterには感心した。ふとしたはずみで見つけてしまった興味深いサイトだが、今はそれを読んでいる暇はないというときに、「後で読む」印を付けておいて、後で読むという仕組みである。自分のアカウントを作っておいて、後で読むリストを同期すれば、別のパソコンやiPhone/iPod touchで読むことも可能である。これは便利だ(と思う)。
早速試してみた。Firefoxにはアドオンがあって、他のブラウザだったらブックマーク形式の登録および解除ボタンがあって、それを利用すればいい。気になった記事を見つけたら、「後で読む」ボタンを押して登録していけばいい。例えば、こんな感じに。
これを、あとでiPod touchで読むこともできる。ところが、iPod touchで「同期」ボタンを押した途端、それまでちゃんと読めていた日本語が突然文字化けしたのだ。どうしたらいいんだ? 「同期ボタン」なんか押さなければよかった!
iPod touchを買ってからそろそろ4週間になるが、まだほとんど活用していない。何しろ起きている時間の大半をパソコンの前で作業しているから、iPod touchを使う暇がないのだ。電車に乗っているときや歩いているときは、危険が察知できなくなるので音楽を聴くのは嫌だし、電車内は貴重な読書時間なのでやはりiPod touchを使う時間はない。
私にも使える魅力的なアプリケーションはないかと思って痛い頭を抱えながらネット世界を彷徨っていたら、Atom in a Boxというのを見つけた。原子軌道(原子を取り巻く電子の軌道)の電子雲を動画で示してくれるのだ。電子の軌道は、太陽の周りの地球の軌道とは違って、確率分布で示される実に判りにくいものである。量子数n,l,mの組み合わせを変えていろいろ表示させることができる。これは面白い! と思ったのだが、これをiPhone/iPod touchで使う理由があるのだろうか。こういうことは机の前に座っているときにすればいいのではないか。電車の中で原子軌道の姿を確認したくなったことは今まで生きてきた年月の間に一度もない。
Moleculesも分子構造を示してくれる素敵なアプリケーションだが、これはパソコン上で観ればいいのではないか。歩いているときに、DNAの立体構造を今すぐ観たい! もう我慢できない! と思ったことは一度もない。
これと同じところで作っているPi Cubedは、超高機能計算アプリケーションで、これならiPhone/iPod touchで使う場面が想像できなくもない。もともと入っている電卓機能も横向きにすれば科学計算もいろいろできるのだけど、複雑な式を表示させたり編集したり、あるいは式を保存するといったことはできない(と思う)。これなら、いつでもどこでも複雑な計算が可能だし、過去に使った式を呼び出して使うこともできる。でも、そんなに複雑な計算式をパソコンから離れたところでどれほど頻繁に使いたくなるかはわからないが。私にはあまり訪れない状況だと思う(でも、LaTeX形式で出力できるところはちょっと気になる)。
今はiPhone/iPod touchで長い文章を書いたり、難しい解析をしたりすることはないだろうが、これがもう少し大きくなって、いわゆるNetBookに近づいたらどうだろう。つまり、このごろ噂になっているAppleタブレットである(TechCrunch Japan, Wired Vision)。これならそういう作業もできそうな気がする。ひとつ気になるのは、もしも本当にこういう機種が出たときに、使用者がどれくらい自由にアプリケーションを動かせるのかということである。今はiPhone/iPod touchは、Appleが認定したアプリケーションしかインストールして動かせないことになっているし、使える領域は限られている。一方、Macの方はいろいろなアプリケーションをインストールできるし、自分でプログラムを作ったりスクリプトで自動操作を指示したりすることもできる。Appleタブレットが、iPhone/iPod touchのように勝手にアプリケーションをインストールしたりプログラムを作ったりできないものになったら、『インターネットが死ぬ日』(井口耕二訳/1400円+税/ハヤカワ新書Juice)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]で指摘されていたような、自由度の少ないネット機器ばかりになっていく兆候なのかも知れない。私はあまりそういう世界は歓迎できない。安全かも知れないが、完全に管理された世界は面白くない。
そんなわけで、ほとんど活用していないiPod touchをつついたりひっくり返したりしながら、Appleタブレットの続報を気にしている今日この頃なのだ。
ここ数日、というより数週間どうも調子が悪い。ということで、本欄も更新が滞りがちなのだが、昨年まで調子が悪いなんてことは全然なくて、体調が悪いなんている奴は単なる怠け者だと思っていたことを今は心から反省している。もう何もかも嫌になって、家に引きこもってDVD『ハッピーマンデー』でも観ていようかと思う今日この頃ですが、皆さんの体調は如何でしょうか。
penという雑誌を初めて買った。8/1号のいろいろな人に自分にとって重要な本を一冊紹介してもらうというところに、鳥居みゆきが載っているからだ。インタビューだと、もう訳の判らないことを云って、インタビュアーが困惑する様子を面白く紹介する不毛な記事になりがちなのだけど、今回は被害妄想のこととかカルボナーラと味噌ラーメンの話などはなくて、きちんと本の話と自分のコントの話を語っている。
安部公房の『壁』を主に紹介している。「社交辞令でハイタッチ」では、太宰治とか夢野久作の名前も挙げていた。村上春樹は苦手だそうである。そのときは、「トカトントン」とか、「駆込み訴え」を、「まるでコントのよう」と言葉の流れを賞賛していた。「トカトントン」は「拝啓。 一つだけ教えて下さい。困っているのです。」で始まるのだが、手紙の送り主が「トカトントン」という音を聞いておかしくなっているし、夢野久作の『ドグラマグラ』だと、「…………ブウウ——————ンンン——————ンンンン………………」という音を聞いて目を覚ますところから話は始まりそして終わっていて、やはり頭のおかしくなる話だから、そういう本を紹介すると如何にもって感じで面白くないから安部公房でよかった。何だかよく判らないけど。
私は実は安部公房は苦手であまり持っていない。中学生だったか高校生だったかよく覚えていないのだが、『第四間氷期』とか『水中都市・デンドロカカリヤ』を買ってみたものの、当時の私にはよく判らなかったのだ。今ならいいと思えるのかどうかは判らない。とりあえず『壁』を買ってみようか。
ところで、この記事の人物紹介欄の最後に「8月に初の著書『夜にはずっと深い夜を』(幻冬舎)を刊行予定」と書かれているではないか。8月といったらもう来月ではないか。期待して待ちたい。
先週から曜白大輪の「茶々丸」が咲き始めた。「サカタのタネ」では「大輪」と云っているが、どうみても大輪ではない。
スプリットペタルはほぼ毎日珍しい形の朝顔を咲かせている。
アメリカにLocusというSF情報誌がある。これを何十年も刊行し続けてきたのが、Charles N. Brownという人である。この人が12日に亡くなったという。
私は会ったこともない人なのだが、Locusには20年以上もお世話になっている。この新刊紹介欄を読んで新刊書を注文してきた。この情報誌がなかったら私の一生は大きく変わっていたかも知れない(変わっていなかったかも知れないが)。
我が家にある一番古いLocusが1981年3月号である。定期購読を始めたのがこの号だったのだろう。しかし、そうだとすると私は高校二年の冬に定期購読を申し込んだことになる。かなり変わった高校生だ。道理で友達がいなかったわけだ。
この号の書評欄には、ジーン・ウルフの『調停者の鉤爪』が載っている。その後、私はこの作品の評価が高いことを知ってか、ペーパーバック版を買っているのである。でも、読まなかった。あの頃、私は本を買うばかりであまり読まなかったのだ。それでも、毎月この情報誌の書評欄に目を通しては、英米の書店に本を註文した。Locusがなかったら、すなわちCharles N. Brownがいなかったら、私の一生はまったく違ったものになっていたかも知れないのだ(もちろん、全然変わっていなかった可能性もある)。そんなCharles N. Brown氏に心から哀悼の意を捧げたい。
気に入った作家の新刊を見逃していて3ヶ月くらい経ってから気づいて購入するのは妙に悔しい。もちろんそれで重大な損失があるわけでもないのだが、何となく大損した気分になるのは私だけだろうか。そんなわけで、気に入った作家の新刊情報を逃さないように、Amazon AWSの機能を使って新刊情報RSSを作っていた。xmlで得た結果をxsltスタイルシートで変換してRSSリーダで読んでいたのだが、この夏から Amazon Product Advertising APIと名前が変わるとともに、秘密鍵による認証とかタイムスタンプが必要になった。「Amazon Product Advertising API 電子署名とXSLTのまとめ」などを参考にして、あれこれやってみたがどうもうまく行かない。ふと気づいたのだが、うまくいったとしてもタイムスタンプが必要だから、毎回新しいURLを作ってやらなくてはならないではないか。RSSリーダにURLを登録しても駄目だと云うこと? 難しいことは苦手だが、私の理解ではそうなる。
自分の努力がとてつもなく虚しく感じられてきたので、PHPで作ることにした。といっても、今までもPHPでもそういうのを作っていたから、認証のところを追加してやればいいだけである。細かい手順は前に書いたのと同じで、出力をRSSに整形してやればいいだけだ。トップページの右の方にURL作成の小窓を用意してみたが、そこにキーワードを入れるとRSSリーダに読ませるためのURLができあがる(はずだ)。
ちなみに、Amazon.comだとhttp://www.amazon.com/rss/の後にtag/xxxx/newとか繋いでやれば、xxxxというタグのついた新着商品のRSSを作れる。少なくとも今のところは。
今まで毎日のように咲いていたスプリットペタルだが、普通の小柄な朝顔の花の裏側に縮れたような飾りが付いているだけの中途半端な姿であった。もちろん、それはそれで綺麗なのだが、本来の品種の花の形ではない。今日から、カタログに載っていたような姿の花が咲き始めたので報告する。
あまり朝顔らしくないが、れっきとした朝顔である。今朝はもう一つ、曜白中輪の茶々丸も咲いたのだが出勤時にはまだ花が開いていなかったので、紹介できない。ということも、この写真のスプリットペタルももっと時間が経って開いたら、また別の姿になるのだろうか。
私は昔から名刺が嫌いだった。理由はよく判らないが、何か胡散臭い。最初の挨拶とともに名刺を交換するから、お互いに水飲み鳥みたいにへこへこお辞儀をしながら渡したり受け取ったりすることになるわけで、その姿が滑稽でならなかった。あんなものを使う大人にはなりたくないと思っていた。大学院まで進んだので就職するのは遅く、日本で給料を貰うようになったのは30過ぎてからである。さらに、会社勤めではなく、大学勤務だとそんなに名刺を使わない。とはいうものの、名刺を渡されてときに、自分はないからと毎回云うのも気まずいのでやがて作るようにはなった。それでも、年に5枚くらいしか使わなかった。
就職して間もない頃、同じ大学出身の人が同窓会名簿かなにかで連絡先を見つけて勤務先に突然やって来て、妙なものを売り込み始めた。どう考えてもあり得ないようなものだったので、私はそういうものを選ぶ立場にいないこと、専門が違うから善し悪しは判らないことなどを伝えると怒り出して、そんなことは知っている、職場の同僚や上司に訊いてくれと云っているんだと主張した。君は同窓の者にそういう態度をとるのかね、もちろん、出身大学なんて自分は一切関係ないという考えの人もいるだろう、そういう考えの持ち主なのかねとひとしきり偉そうに喋った後に、ところで名刺は持っていないのか、私は渡したのに君のは貰えないのかと云うので、名刺なんか持っていない、研究者はあまり名刺を使わないのだと答えてみた。どうやって人の名前や所属を覚えるのかと云うから、まともな研究者なら論文がたくさん出るから、そこに書いてあると出鱈目を云ってごまかした。
そんなわけで、名刺というとときどきそいつのことを思い出して、不愉快な気分になることがある。
名刺なんてやがて廃れるだろうと思っていたが、全然その気配もない。困ったものである。子供の頃、欧米には名刺はないと聞いていたのだが、どうやら次第に名刺が普及してきたらしく、世界中に名刺という悪習が広まってしまったようなのだ。尤も、欧米ではあんなへこへこしながら交換したりはしないけれども。別れ際に、そうそう連絡先はここだからねという感じで軽く手渡す(ような気がする)。
先日、名刺嫌いの人が書いたと思しき「名刺を廃絶しよう運動でY CombinatorがBumpにシード資金を提供, すでにユーザ数94万」という記事を見つけた。こいつを使って、名刺交換と同様に互いの情報(名前、所属、連絡先など)を交換できるという画期的なアプリケーションである。今のところ、ネット接続しているiPhone/iPod touch同士でないと使えないので、なかなか厳しい状況だろうが、今後こういうのが普及していくことを心から願っている。名刺なんてすぐに紛失してしまうけれども、これなら検索もできるから安心である。早速ダウンロードしてみた。日本語の入力も問題ない。スクリーンショットを掲げると私の名前や住所・連絡先が全部公表されてしまうので差し控え、Bump Technologiesの紹介動画を貼っておこう。
このアプリケーションは、iPhone/iPod touchの位置情報検出機能を使って交換相手の候補を画面出すらしい。だから、相手も同じアプリケーションを起動していることが条件になるものの、相手のメールアドレスとか、電話番号を知らなくてもいいわけだ。そういうデータを交換するために使いたいのだから、当然その手の情報はまだ入っていないに決まっている。なかなかよく考えていて、面白い。アメリカ人の名刺と云えば、映画『アメリカン・サイコ』の名刺自慢の場面が頭に浮かぶ人も多いかも知れない。これも名刺なんか交換しているとろくなことにならないことを示していると云ってもいいだろう。その場面は、YouTubeで観ることができる。うっかり綺麗な名刺を作って殺されないためにも、データ交換で済ませたいと常々思っているのだ。
待ちに待った(というほどでもないが)Oxford English Dictionaryが届いたので、早速インストールした。Mac版CD-ROMを手にするのは何年ぶりだろう。喜びにうち震える手で(というほどでもないが)箱を開けると、簡単な説明書とCDが2枚入っている。Version 1 のときは、もっと大仰な箱に、CDが一枚入っていたものである。それでも、未だにCDだけで済むところには好感が持てる。DVDがあって、要りもしない画像や動画が入っていたりすると不愉快になる。流石にOEDはそんな莫迦なことはしない。
それぞれのディスクに入っているdmgファイルをデスクトップにコピー。その後、OED4.dmgをダブルクリックすると仮想ディスク(というのか?)がマウントされたのが見えるので、その中にあるOED v4.0という名のアプリケーションファイルを「アプリケーション」フォルダにコピーする。これで終わりである。この後はもうCDを使うことはない。
試しに何か調べてみるとこんな感じに表示される。昔のVersion 1の頃と雰囲気がほとんど変わっていない。検索履歴を見たり、栞を付けたりできる。コピー&ペーストも印刷もできる(辞書によってはこれができないものがある)。コピーは選択範囲のコピーはできないようで、下の方にある「copy」をクリックすると、項目全体がコピーされる。これでも何もできないよりもずっといい。
素晴らしい辞書だが、私に必要あるかどうかと云うと疑問である。今までなくても全然困らなかったし、昔持っていたVersion 1も、あってよかったと思ったことはほとんどなかった。それでも、持っていると嬉しいのだ。言葉をたくさん集めると嬉しいのである。だから、これでいいのだ。
蝙蝠は「コウモリ」と読む。ほとんどの人は読めるだろうけど、念のため。蝙蝠人間になるといっても、満月の夜に変身して夜空を飛んだりできる話ではない。
蝙蝠は目がほとんど見えないが、超音波を発して、その反射を聴き取り、障害物を察知して暗闇の中でも自由に飛び回れる。人間もそんなことができればいいのにと思ったことはないだろうか。私は暗闇に目が慣れるのに普通の人より時間がかかるようで、昔、現像室に仕事の都合で入ったときには苦労した覚えがある。みんな自由に動き回れるのに、私は闇の中に取り残されてしばらく何もできないのである。蝙蝠のように、音で周囲の障害物を感知できればどんなにいいことかと思ったものである。
それが、人間でもできるらしいのだ。
ナショナルジオグラフィック ニュースに「反響定位、人間でも訓練で可能に」という記事が載っていた。舌打ち音が最も効果的な音だという。その音を使って、数日訓練するだけで、基本的な蝙蝠人間になれるらしい。
暗闇でも書棚にぶつからずに歩けるのだ。そうはいっても、暗闇で書名は読めない。いや、そんなことはいいのだ。書名など読む必要はない。どの棚のどの位置に何の本を置いたかは覚えればいいのである。『薔薇の名前』のホルヘを見よ、『新しい太陽の書』のウルタン師を見よ。本の位置と本の内容を覚えていれば、あとは舌打ち音を響かせながら書棚の位置を音で察知すればいいだけである。それが正しい図書館長の姿になる日はそう遠くはないだろう。
この頃、毎日1〜3の花を咲かせているスプリットペタルだが、私が出勤する頃にはまだ花がちゃんと開いていない。今日は、日曜日である。出勤しない日である。今日こそ、その開花した姿を見られる日である。
上が早朝の花。普通の花弁の裏に余計な飾りが付いているのがこの品種の特徴である。先月の29日の花である。
こちらが今日の昼の写真。曇天の下で撮ったのだが、ずいぶん色合いが違って見える。そして、裏側の飾りが見えない。なかなか方向が難しいのだ。難しいといっても鉢の向きを変えたりすれば、そんなに難しいこともないだろうと思われてしまうだろうが、実は蚊に襲われながらの撮影なので、あまりじっとしていたくないのである。毎朝ちょっと朝顔の様子を見て、水をやる5〜10分くらいの間に少なくとも3匹は蚊を潰す。だから、常に躰を動かしていて、それでも蚊が寄ってきたらすかさず潰さないと、あちこち刺されて朝の仕事に支障を来すことになってしまう。そういうわけで、撮影のために躰の動きを止めるのは数秒以内である。しかも私は手の震えが激しいので、写真が撮れるのは数日に一回なのだ。何事も思うようにはいかないものである。
西田公昭『だましの手口』(PHP新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
世の中には人を騙そうという奴らがたくさんいる。もっと困るのは、騙すつもりではなく本気で気が狂ったようなことを勧めてくるいい人たちだ。私のように気が弱くてNOといえない人間は常に怯えて生きていかなければならない。
この本にはどうして人は騙されるのかということが書いてある。騙されやすい人は、そしてそうでない人も、こういう本を読んで人を騙す奴らの手口を知ったり再確認した方がいいと思う。私は自分が人がいい正直者だと判っているので、ときどきこの手の本を読んで気を付けるようにしている。「何気なくとった自分の行動を正当化する(後悔回避)」とか、「自分のものになると二倍高い評価をする(保有効果)」、「『今しかない』『二度とないチャンス』と思わされる(希少性)」など、私のことを書いているとしか思えない項目である。ひょっとしてどこかで見張られているんじゃないかと不安になったくらいである。「他人の行為にはお返ししなくてはいけない(返報性)」は私にはまったくない考えなので、これを見て、私が見張られているのではないことを確信した。私は他人の好意はありがたくいただいてこそ価値があると信じているから、ありがたくいだたいて感謝して終わりである。
私がまだ大学生だったころ、英会話の教材を売りつける会社の人から電話が掛かってきたことがあった。何度もかかってくるわけだが、いつもは断って電話を切るのに、よほど暇だったのか、魔が差したというのか、そんなに会いたいというなら会ってもいいよと云ったことがある。甘い女性の囁きに惑わされたわけではない。相手は男だった。自分は決してその教材を買わないこと、お互いに時間の無駄になることなど、念を押してそれでもいいのかと云ったら、それでも構わない、会って話すのが仕事だからいいのだとその男は答えた。
駅の喫茶店で電話で説明されたことを、いろいろ資料を見せられながら説明を受けた。価格は確か30万円くらいだったと思う。私は英会話にはほとんど関心がないこと、そんな金は持っていないことを理由に、要らないと断った。30万円くらい働いて稼いで払えばいいじゃないか、不可能な額ではないし、みんなそうやって払っているよと云われたが、自分は英会話に価値を見出していないのだから、そんなことのためにアルバイトなんかしない。そんな金があったら本を買う。英語だろうが日本語だろうが、私は人と話をするのは嫌いなのだ。金を払って嫌なことをするつもりは全くない。というようなことを繰り返し答えた。
二時間くらい話しただろうか。やがてその男は諦めた。「こういう人は珍しい。滅多にいない。ここまで来るとほとんどの人が購入するんだけどね」と云われて驚いた。みんな買うのか、こんなもの。私は素直に、その言葉に驚いたと伝えると、本当なのだと繰り返した。一見、真面目そうな35歳くらいの男性だった。こんなに時間を使って教材が売れなくて損をしてしまったんじゃないですかと云うと、でもこんな人と話すことは滅多にないので面白いからいいんだと答えた。普通は、こんな遠いところまで時間を掛けてやってきて、丁寧に説明してくれる人に冷たくできなくて、そうですよね、英語は大事ですよね、これからは英会話ができないと仕事にも困りますよねなんて云って、契約書に名前を書いたりしてしまうんだろうか。私はあれだけ前もって警告したんだから、手ぶらで帰ることになっても仕方がないだろうと思っていた。
人の好意にはお返しをしなくてはならないと思っていないし、人の云うことは全然信用しない。それでも、いつ騙されるか判らない。しっかりした人たちが毎日騙されているのだ。明日騙されるのはこの私かも知れないのだ。
自分で作った「青空文庫を縦書きで読む」が、pdfファイルを生成しなくなっていることに気がついた。これは直さなければ。自分でもあまり使わない機能なのだが、愛着があるのだ。どうもplatexで縦書き日本語がうまく作れないようだ。ところが、足りないと思われる latex-env-ja などをインストールしようとしても、「E: Couldn't find package latex-env-ja」なんて反応しか返ってこない。そういえばこのサーバは基本的に英語システムだったのだ。そこで、Ubuntuの日本語環境を参考に、リポジトリを追加。9.04なので、
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/jaunty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list sudo apt-get updateとした後に、latex-env-jaとlatex-extra-jaをインストール。これで日本語が出力できるようになった。
ところが、Safariだとちゃんと表示されるのに、Firefoxだとファイルがダウンロードされてしまう。Adobe Readerをインストールしても、MacOSXのwwwブラウザ用のプラグインはインストールされないという。そうだったのか。その問題は解消された(インストールされるようになった)ものとばかり思っていた。それにしても、気づかなかったということはこの三ヶ月間自宅でpdfファイルをFirefoxで表示させたことがなかったということを意味しているのだろうか。自分でも信じられないのだが。
そこで早速firefox-mac-pdfをインストールしたのだが、pdfを表示させようとするとFirefoxが異常終了してしまう。これは困った。仕方がないので、これを外して、Schubert|itのPDF Browser Pluginをインストール。ようやくhtmlページに埋め込まれたpdfを(埋め込まれていなくても、ブラウザ内で)表示できるようになった。
ところで、htmlへの埋め込みはiframeでやっていたのだが、これは推奨されない方法になっていくとかいう話なので、これから推奨されるobject要素にしてみた。
<p> <object data="./tmp/output.pdf" type="application/pdf" width="600" height="800" > </objedt> </p>本当は、pdfが表示されないときに示すテキストを書き込んでおいた方がいい。
ところで、iPhone/iPod touchでこいつを観ると、字が小さくてとても読めない。そこで、iPhone用の設定を作ってみようと思った。多分、誰も使わないだろうけど。用紙をA6くらいにして横置きにし、文字を14ptにでもすれば読みやすいのではないかと思ったのだが、縦書き用のtarticleというドキュメントクラスを使うと、用紙はB6まで、文字は12ptまでだった。B6横置きにして、文字は\Largeを本文全体にかけてみた。MacのFirefoxで見るとこんな感じ。
こいつを私のiPod touchで見ると、こうなった。
あまり読みやすくないな。フォントも、文字の大きさも。青空文庫閲覧アプリケーションはいくつもあるので、それを一つ買った方がずっと読みやすいと思った。ただ、私は青空文庫に収録されている作品を滅多に読まないから、わざわざ買うこともないと思うのだ。一括ダウンロードしたものを使って用例検索したりすることがあるのだが、読書の対象にはあまりしていないのである。もちろん、あの有名な作品をちょっと確認しておきたいというときなどには、手軽に読めるので重宝している。
「Google ブックス、その本で「よく使われている語句」の表示機能」(InternetWatch)という記事を見つけたので、さっそくInside Google Book Searchの当該記事Explore a book in 10 secondsを読んでみた。結局、検索した本の中で使われている単語や語句を、クラウドっていう形式で示してくれるというだけのことだった。「だけのことだった」とは云っても、単語の数を数えるのが好きな私には嬉しい機能である。
「概要」というページに勝手に表示されるから、特に何もしなくていい。試しに、ダンセイニの『ペガーナの神々』を調べてみると、こんな感じになった。
そして、単語をクリックすると、出現箇所を表示してくれる。
固有名詞が多いのは仕方がないだろう。でも、必ずしもその文書を特徴付ける語として相応しいとは限らない。なにしろ、ペガーナの神々の名前はおそれく世界でこの本だけに高頻度で出現する単語だからだ。程度の比較にはあまり役に立たない。theeとかthy、hathも単なる活用形として古風な形が目立っているだけだから、特徴として抽出してどれだけ意味があるのだろう。これはこれで大きな特徴だからいいのか。よく判らない。目的にもよるだろうが。
やはり高頻度で出現する単語を抽出してクラウドで表示してくれるVocabGrabberで調べた結果と比較してみると面白いかも知れない。